能登半島地震 
緊急支援にご協力ください

2024年元日に発生した能登半島地震においてお亡くなりになられた方方々にご冥福をお祈りすると共に、被災された方々が一日でも早く安心、安全に暮らせる生活を取り戻すことを心よりお祈りいたします。

ハビタット・ジャパンは1月12日より石川県の被災地に調査チームを派遣し、輪島市門前町地区での支援実施を決定いたしました。

能登半島地震による被害は広範囲におよび、道路をはじめインフラにも大きな被害がもたらされました。発災から2週間が経ち、多くの被災地で電気が復旧したものの、上下水道の復旧は目途が立たず、生活に欠かせない水を給水に頼らざるを得ない避難生活が強いられています。

ハビタットが支援実施を決定した輪島市は石川県能登半島北部に位置し、輪島地区と門前町地区からなる総人口約2万3千人の地域です。支援に取り組む門前町地区は、輪島市の人口のうち、約2割が暮らす地区であり、特に高齢化が進む過疎地域です。地区には、古い家屋が多く立ち並び、地震の揺れにより半壊もしくは全壊などの被害を受け、住民の大半が避難生活を送っています。子どもがいる家族や親戚が市外にいる被災者の中には、門前町地区を離れた方も多く、門前町地区にある約20の避難所に残った方々の多くが高齢者となっています。門前町地区へは、交通規制の影響を受けて輪島地区からのアクセスが限られている上に過疎地域であることから、支援物資をはじめ、支援の手が足りない状況です。

現在避難所に避難されている方の多くは、仮設住宅ができるまでは避難所に残りたいと話されるなど、避難所は住宅再建までの一時的な住まいです。こうした避難所が被災された方にとって少しでも心休まり、体を休める場所となるよう、ハビタットは避難所内の環境改善に取り組むほか、片付けを進めたいけれどもご高齢などの理由によりサポートが必要な方の片付けをはじめとしたニーズに寄り添い、早期の復興、生活再建に向けて関係機関と連携しながら緊急支援に取り組むと共に、生活再建支援を模索してまいります。

 

能登半島地震の緊急支援にご寄付をお願いいたします。

  • ご支援はこちらからお願いいたします。
    • 銀行振込でのお支払いをご希望の際は、こちらをご覧ください。なお、お振込みが完了されましたら、こちらより「寄付のご連絡フォーム」をお送りください。
    • ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは認定NPO法人として東京都より認定をうけています。お寄せいただくご寄付については、寄付金控除の対象になります。詳しくはこちらをご覧ください。

     

    輪島市門前町地区訪問からのレポート(2024年1月13日付)

    石川県輪島市の門前町は木造住宅が多く、能登半島地震による震度6強の揺れで家屋被害は多数におよんでいます。同地区は、2007年の能登半島地震で最も被害の大きかった地域の一つですが、当時の地震で家屋倒壊を免れた古い住宅が今回の地震により全壊といった被害を受けています。被災地調査時に訪問した門前町地区にある避難所の一つは、全3フロアからなり、大きな体育館から和室、また会議室など計7箇所に分かれて82名の方々が避難されていました。館内には子どもの姿は見られず、ご高齢の方が大半を占めています。冬の寒さが厳しく、電気も通らなかった中では換気もままならなかったことから、訪問時はインフルエンザやコロナといった感染症が流行し、救急医療チームが出入りしていました。こうしたことから、避難所で就寝をせず、あえて車中泊を続ける避難者の方もいます。

    避難所内の一室にお邪魔すると、10名程度の方がフローリングに段ボールやマットを敷いて生活していました。発災から2週間も経たない頃でしたが、住民の方が灯油ストーブを囲い団欒する様子が見られました。室内にいる方は皆さん被災前からよく知るご近所の方で、電気が開通した際には、みんなで喜びあったと教えてくださいました。今後のことをお伺いすると、どの方も仮設住宅ができるまでは避難所に残りたいと話すなど、地域のつながりの強さが伺えました。ボランティアに期待することについて尋ねてみると、被災された方のお一人は「家にブルーシートを掛けたいけれど、自分一人では難しくて片付けが進まないです」そう話します。震災などが起きた際は、被害を受けた建物が安全かどうかを判断するための「被災建築物応急危険度判定(応急危険度判定)」が行われ、危険、要注意、調査済みの3つの判定が行われます。しかしながら、被害が広域であることから、門前町での応急危険度判定の実施には時間がかかっているのか、調査時には判定を終えた家屋は見つけられず、倒壊家屋に雨風が吹き込む状態です。災害ボランティアセンターの開設は、応急危険度判定の実施状況に加え、道路などのインフラ整備の目途が整っていないことから先行きが見えないのが現状です。ハビタットでは、避難されている方に寄り添い、ひとりでも多くの方の方に耳を傾け、生活再建を後押しできるよう支援に取り組んでまいります。

    被災地NGO恊働センターの支援物資を門前町地区の興禅寺に届け、門前町地区のニーズを調査。古い家屋が立ち並び、街中には人の往来が少ない。

    門前町会館に開設された避難所で、理学療法士の資格を持つハビタットのボランティアスタッフが健康体操を実施。避難所にいるご高齢の方は「被災前は毎日体操していたのよ。体操できてうれしいわ」と話してくださるなど、避難されている方々にとっては、体を動かすリフレッシュの一時になったようでした。また、シャンティ国際ボランティア協会による炊き出しをお手伝いし、約300人近くの方に夕食を提供しました。「元日以来初めて食べる炊き立てのご飯だよ」と皆さんとても嬉しそうに召し上がって下さり、お米もスープもすべて完食いただくことができました。

     

     


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    2024.1.22:第一報:輪島市門前地区での緊急支援を開始
    2024.1.29:第二報:ご高齢のお宅でブルーシート張りを実施
    2024.2.05:第三報:避難されている方々にウレタンマットを配布

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