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3月19日、ワッタカンダル村において、ハビタットのコアハウス70軒の完成祝賀（House dedication）セレモニーを開催しました。天候もよく、晴れ渡る青空の下で、ハビタット関係者、郡長や村長など主な行政関係者、そして70世帯のホームオーナーらが一堂に会し、盛大に家の完成を祝いました。
セレモニーでは、まずハビタット・ジャパンのスタッフが、お祝いのメッセージと共に、各ホームオーナーによるスウェットエクイティ参加への感謝を述べ、「それぞれの家族が、自立のための基礎としてこの家を活用していってほしい」
と話しました（右写真上）。次に、この地域を管理する郡長が挨拶。村民の生活改善に対する支援継続の必要性と、村の中での住民間の結びつきをさらに強くしていく重要性について触れ、実現に当たっては今後もハビタットと協働し、復興を進めていく考えを明らかにしました。
その後、家々を回り、ハビタット・ジャパンのスタッフと記念のテープカットを実施（右写真下）。念願の鍵を手にしたホームオーナーのラザック（Razak）さんは、「やっと村に戻ることができただけじゃない。こうして立派な家が建ち、安心して暮らせるようになった。また、内戦でバラバラになってしまった昔の友だちや知り合いにも再会できました。本当にうれしいです」と喜びをかみ締める姿が印象的でした。
◆セレモニーに参加して
郡長アントン（Anton）さん
ハビタットの家は、安全で、プライバシーも守られ、また拡張しやすいデザインですね。3-5人の家族には十分なスペースがありますし、見た目も狭く見えず、よいデザインだと思います。人々がこの場所に戻って来たとき、ここは荒地と化していて、シェルターもなければ何の設備もありませんでした。こうして自分の家を持つことで、人々はようやく苦しむことなく生活できるようになります。また、家が建ったことにより、ワッタカンダル村のコミュニティ自体も大きく変わってきています。今月、ワッタカンダル村の一部には電気が通るようになりました。これは人々が自らの家に住み、継続して生活を営む形が整ったからこそ、導入されたインフラです。今後もこれを機にもっと積極的に行われていくでしょうね。家を建てるということは、村を作ることでもあるのです。
石工のリーダー・ナジール（Nazeer）さんとイスワラージャ（Iswaraja）さん
この村は私自身が住む村でもあり、今回の建築は、自分の村を建て直すことでもありました。だから、こうしてたくさんの家が建っているのを見ると、ホームオーナーと私たち石工が一体となってこの村を建てたのだと、とても誇らしく思います。（ナジールさん）
途中、雨で資材の運搬が遅れるなど、大変なことはいろいろありましたが、ホームオーナー同士の助け合いも活発でした。また、私たち石工との連携もうまくいきました。今、それぞれの家族がこの家に住んでいるのを見ると感慨無量ですね。（イスワラージャさん：左写真）
◆支援状況/現地リポート
2012.03.01 【北部 第12報】85軒目が完成！新たなスタートラインへ
2012.01.31 【北部 第11報】紛争帰還民の現在（3）
2012.12.19 【北部 第10報】ニラセネ村、ハビタットハウスでの新生活
2011.12.12 【北部 第9報】雨続きで作業困難も、現場で育つコミュニティの絆
2011.10.26 【北部 第8報】建築作業が本格化、住民も積極的に参加
2011.09.19 【北部 第7報】DOORS OF HOPE：100軒完成を目指して
2011.09.01 【北部 第6報】ホームオーナー入居開始！希望のドアを叩いて
2011.07.21 【北部 第5報】15軒目が完成！それぞれの未来に向かって
2011.07.16 【東部 第3報】住居修繕キット配布完了、約1,000人を支援
2011.06.26 【北部 第4報】紛争帰還民の現在（2）
2011.06.25 【北部 第3報】紛争帰還民の現在（1）
2011.06.18 【北部 第2報】自分で未来「建て」直す！スウェット・エクイティ
2011.05.16 【東部 第2報】ニーズを再調査、住居修繕キットをアップグレード
2011.05.16 【北部 第1報】紛争帰還民支援、ホームオーナー選定を実施
2011.05.02 【東部 第1報】水害被災者への住居修繕・シェルター支援を開始
2011.04.18 【スリランカ】紛争/水害被災者支援がスタート！支援募金受付開始
【ｽﾘﾗﾝｶ北部 第13報】住居完成セレモニー開催、村では電気の開通も
2012/03/23