快晴を迎えた7月4日、西原村万徳地区にある公民館の修繕支援が始まりました。
KumamotoDRNews0707 (2).jpg住民が集い、安心して利用できるよう、震災以来使うことができなくなった建物の修繕が行われています。剥がれかけた天井や床を張り替えるだけでなく、地震の揺れで傾いた柱の修正や耐震性を強めるための構造の補強を行い、公民館の再建を目指します。工事着工の2日前、支援物資として保管されていた水や食糧をはじめ、公民館で保管されている地域行事の用具などを館内から外に移動する作業がボランティアの協力の下行われました。
そしてすべての物資を運び終えた公民館は工事着工の日を迎えました。初日は、壁や天井など損傷箇所の解体作業が行われました。解体業者や大工さんが天井や壁を解体し、ボランティアは大量にだされた廃材を屋外に運び出し、災害ゴミ置き場に運搬する作業を一日かけてお手伝いしました。
KumamotoDRNews0707 (1).jpg解体作業後、まずは地震の揺れでゆがんだ柱を修正するため、支柱と梁にワイヤーロープをかけ、締め上げることで傾きを修正する作業が行われました。また、建物の耐震性を強めるために新たに筋交いを入れたり、梁をとりかえたりすることで構造の補強も行っています。その後、壁に下地ボードを取り付ける作業が行われました。この間、ハビタット・ジャパン学生支部に所属する学生ボランティアは、毎日修繕作業に参加。大工さんの作業がスムーズに進むよう、ボランティアもお手伝いをしています。作業を進める中で、大工さんもボランティアに一つ一つ施工方法を丁寧に指導し、ボランティアも見習い大工として修繕に加わりました。
3日間修繕工事にボランティアとして参加した関西大学Muster Peaceの高谷恵実さんは、「日々大工さんとの距離が近くなって、作業がしやすくなっています。万徳地区住民の方が工事現場を通りがかり、挨拶をしてくださると、地域の温かさを感じ、この地域のために大工さんと一緒に頑張ろうと思いました。」と話します。
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公民館の修繕支援も折り返し地点。10日には大工さんによる工事が終えられるよう、大工さん、ボランティア、そして(地域の方が)手を取りあい、毎日遅くまで修繕作業が続いています。住民の憩いの場が再建できるよう、公民館の修繕を通じて、コミュニティ再生の一歩を踏み出そうとしています。
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◆ バックナンバー
2016.07.03 : 【熊本地震 第12報】公民館の修繕支援、憩いの場を再び
2016.07.01 : 【熊本地震 第11報】ボランティア体験談(2)
2016.06.30 : 【熊本地震 第10報】現地からの報告(5)
2016.06.18 : 【熊本地震 第9報】ボランティア活動報告 (3)
2016.06.16 : 【熊本地震 第8報】現地からの報告(4)
2016.06.01 : 【熊本地震 第7報】ボランティア活動報告 (2)
2016.05.25 : 【熊本地震 第6報】ボランティア活動報告 (1)
2016.05.23: 【熊本地震 第5報】現地からの報告(3)
2016.05.16 : 【熊本地震 第4報】ボランティア体験談(1)
2016.05.12 : 【熊本地震 第3報】ハビタット・ジャパンの支援計画
2016.04.26 : 【熊本地震 第2報】現地からの報告(2)
2016.04.25 : 【熊本地震 第1報】現地からの報告(1)