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活動報告・お知らせ

【熊本地震第11報】ボランティア体験談（2）

◆法橋　華子（ホッキョウ　ハナコ）さんの体験談

法橋華子さんは明治学院大学を拠点にハビタット・ジャパンの活動に取り組む学生支部（キャンパスチャプター）"Habitat MGU"に所属し、現在ハビタット・ジャパンでインターンを務める学生です。法橋さんは6月の2週間を使いハビタット・ジャパンが支援活動を行う西原村に赴き、ハビタットの取り組み、そして西原村災害ボランティアセンターの運営サポートを行ってきました。西原村で過ごした2週間を、法橋さんは「矢のように過ぎ去った人生で最も濃い2週間だった」と話します。

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西原村での2週間で、私は様々な出会いを持つことができました。その中で特に印象的な出会いとなったのが、西原村にお住いの甲斐さんとの出会いでした。

私が担った仕事の一つに、住宅を１軒ずつ訪問し、ボランテイアセンターで発行しているフリーペーパーを配りながら何か困っていることはないか、聞いてまわる、というものがありました。この活動の際たまたま訪れたのが、甲斐さんのお宅でした。

今回の震災により、自宅の庭が崩れ、私有道路に亀裂が入るという被害を受けた甲斐さん。甲斐さんは現在、そんなご自宅に一人で暮らしています。「何か困っていることはありませんか？」という私の質問に対し、「正直すごく困っています」とおっしゃった時の甲斐さんの表情は忘れられません。その後お話を伺うと、宅地が被害に遭っているにも関わらず、金銭的な問題により修繕ができないこと、震災後家や庭の手入れが出来ていないことなど、様々な問題を抱えていました。

そういった問題からか、「震災後なかなか前に進むことができない」と声を漏らす甲斐さん。そんなお話を聞いたからには少しでも力になりたい、そう強く思いましたが、スキルも資格もない学生の私が出来たことといえば、ボランテイアセンターと甲斐さんを繋ぐこと、家や庭の掃除の手伝い、そしてお話を伺うことだけでした。

そんな状況に無力さを感じていた私でしたが、最後に甲斐さんとお話した時、甲斐さんは、「震災後初めて自分の気持ちを話すことができて気持ちが軽くなったし、少しずつでも前に進んでいこうと思えた。この出会いに本当に感謝しています」と言葉をかけてくださいました。なんのスキルもない学生の私でもそんな風に言ってもらうことができる、ほんの少しでも力になれたのかもしれない、そう思うことが出来ました。震災後、料理をする気もなくなってしまったとため息をついていた甲斐さんですが、最後にお会いした日、家庭菜園で採れた野菜を使ったとても美味しい手料理をご馳走してくださいました。

今回の出会いを通し、私は自分が無力だと感じても自分が今できる100%の力で取り組み、向き合うことで、学生の私でも出来ることは必ずある、と実感することができました。そして私自身も甲斐さんとの出会い、そして甲斐さんの言葉に本当に感謝しています。西原村にはまだまだ多くの問題が残っていると思いますが、そんな中でも甲斐さんが、そして西原村が一歩ずつでも前に進んでいけるよう、今後も私に出来ることをしていきたいと考えています。

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ハビタットは、「Youth for Kumamoto」プランを軸に、引続きキャンパスチャプターの学生を中心に学生のボランティア動員に努めるとともに、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指し、ボランティアセンターの運営のサポートを行いながら、住民の方がもとの生活を取り戻せるよう、復興支援に取り組んでまいります。

◆ご寄付のお願い：熊本地震被災者支援に取り組むハビタット・ジャパンの活動にご賛同いただける方からのご支援、心よりお待ちしています！ご寄付はこちら。

投稿者: Habitat for Humanity Japan 日時: 2016年7月 1日 00:00