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活動報告・お知らせ
【熊本地震 第9報】ボランティア活動報告 (3)
6月11日から12日の2日間、関東圏でハビタット・ジャパン学生支部の活動に参加するメンバーを中心に、総勢22名が熊本県西原村でボランティア活動にあたりました。
チームが託された役割は、フリーペーパー「週刊DOGYAN」の配布活動。この「DOGYAN」は、西原村ボランティアセンターで震災直後から、住民に寄り添いながら活動を続けている西原村出身の大学生が作成したもの。住民の「どぎゃんしたらよかやろか（どうしたらいいんだろう）」という悩みにこたえるための情報誌として、重要な支援制度やイベント情報を掲載しています。今回の「週刊DOGYAN vol.1」ではハビタットからも住宅再建に関わる支援制度の情報提供を行いました。また、ハビタット・ジャパンのスタッフが中心となり西原村災害ボランティアセンター内に発足した"すまいサポートチーム"の連絡先も記載。"すまいサポートチーム"は、住民が抱える暮らしや住宅に関わる悩みに寄り添い、一緒に問題の解消に向けて取り組むチームです。住民が抱える問題を解消する大切な情報の提供や、適切な担当者に住民を繋ぐ『窓口』としての役割を担います。住民が今抱える問題を知ることが"すまいサポートチーム"の第一歩。その第一歩を、学生ボランティアによる協力の下踏み出すことができました。
スタッフからオリエンテーションを受けた学生ボランティアは二人一組となり担当する地域のお宅を一軒一軒訪問。住民に重要な情報を伝えることに加え、住民が抱える問題をヒアリングして回りました。活動初日は梅雨の合間の真夏日。降り注ぐ太陽の下、汗をかきながら山側のエリアを訪問しました。途中道が崩落している箇所もあり、回り道をしながら、情報が届きにくい地域を中心にまわりました。迎えた二日目は前日の快晴から一転、大粒の雨が降る一日になりました。少しでも住民の役に立ちたいと思いから、雨合羽を羽織り、一世帯一世帯、丁寧に住民の方と向き合いながら各地域を歩き回りました。
「こんにちは！ごめんください、西原村災害ボランティアセンターから参りました」とお話すると、「うちは大丈夫です」「もう、ボランティアさんにお手伝いいただいたんですよ」と回答される方もいるなかで、「本当は家の片づけを手伝ってほしいと思っていたのだけど、入院している祖父の看病をするのに、あまり家にいないので、まだ片づけが進んでいないんです」や「家がやっと片付いたので、ガレージの片付けも手伝ってほしいんです」という声があがってきました。この週末訪問し、チラシを渡したお宅は全部で550世帯にのぼります。
参加したボランティアの学生は、「訪ねた方の中には、初めて会う私たちを部屋の中まで上げてくださる方や、若い子と話せるなんて嬉しいわと喜んでくれる方もいらっしゃいました。最初はお話しを聞くだけで、具体的には何も出来ないんじゃないかと思いましたが、私たちと話している時に現地の方が笑顔になってくださると少しでも癒しの時間を作ることが出来たのかなと思いました。」と話します。学生が暑い中、また、どしゃ降りの雨の中頑張ってお宅を訪問している様子を見た住民からは"どこから来たの"という温かいお言葉やアイスなどの差し入れをいただいたりもしました。ボランティアが現地で支援にあたる期間や持つスキルは人それぞれですが、共通していることは、被災者の気持ちに寄り沿うことが求められています。
学生ボランティアがヒアリングを終えた後、"すまいサポートチーム"は、フォローが必要と判断したお宅を再度スタッフで訪問し、詳しくお話を聞くなど、各世帯が抱える悩みの解決策を住民と共に考える一歩を踏み出しています。
ハビタットは今後も住民の皆さんの声を聴きながら、住まいの問題を少しでも解消できるよう活動を続けていきます。
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◆ バックナンバー
2016.06.16 : 【熊本地震 第8報】現地からの報告（4）
2016.06.01 : 【熊本地震 第7報】ボランティア活動報告 (2)
2016.05.25 : 【熊本地震 第6報】ボランティア活動報告 （1）
2016.05.23: 【熊本地震 第5報】現地からの報告（3）
2016.05.16 : 【熊本地震 第4報】ボランティア体験談（1）
2016.05.12 : 【熊本地震 第3報】ハビタット・ジャパンの支援計画
2016.04.26 : 【熊本地震 第2報】現地からの報告（2）
2016.04.25 : 【熊本地震 第1報】現地からの報告（1）
