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20万人以上が犠牲となった大地震から1月12日で1年。現地では依然として100万人近い人々がビニールテント等での生活を余儀なくされ、また被災者の周辺都市への移動に伴う移住地域のスラム化も進行するなど、住居問題は深刻さを増しています。
シェルター建築、今月末にも2,000軒到達へ
ハビタットは被災直後から支援を開始。昨年4月からは簡易住居(シェルター)の建築に取り掛かり、12月、1,000軒目が完成しました。現在、カバレ市(Cabaret)やレオガン市(Léogâne)を中心に1日20軒のペースで建築、今月末には2,000軒に到達する見込みです。
ハビタットは、ハイチの復興について、5年間で計50,000世帯に対する支援を計画、2011年はシェルター建築を最重要課題と位置づけており、今年夏までに7,000軒の完成を目指しています。今後は、現地の拠点をさらに拡充、建築スタッフ数(現在約200人)の増員なども行いながら、現状では効果的な住居支援の展開が難しいとされる首都ポルトープランスなどへも活動を広げていく予定です。
ハイチは、地震以前から最貧国であることから、元々土地の権利関係があいまいな上、今回地震によって多くの人々が亡くなり、また移住も進む中、土地に関する係争が大きな問題となっています。今後、建築数の増加に伴い、こうした係争の解決を求められる場面も増え、支援が困難に直面する場面も想定されますが、現地政府や国連、NGOなど関係機関と協議・連携しながら、着実に支援を進めていきます。
コレラ感染、死者3,500人以上。ハビタットも支援
また、被災地では、不衛生な環境が災いし、コレラ感染が急速に拡大。現地のスタッフにも行動制限を設けなければならないほど広がりを見せています。ハビタットは、その対策として、レオガン市などで、石鹸や漂白剤、マスクや手袋などを入れた感染予防キットの提供を開始、12月中旬までに750セットを配布しました。また、現地のネットワークを生かし、他NGOが主催する感染予防講習会への被災者の参加をサポートするなど、「建てる」という支援に活動を限定せず、被災者の生活再建に向けた努力を続けています。
◆ バックナンバー
2010.11.03 シェルター建築、1,000軒到達へ
2010.05.19 簡易住居(シェルター)の建築が始まりました!
2010.04.25 住居修繕キット13,000セットの追加配布を決定
2010.04.05 雨期に向け、簡易住居のテスト建築を開始
2010.03.19 住居修繕キット8,000セット到着、緊急支援本格化へ
2010.02.17 ハビタットの住居デザイン
2010.02.10 ハイチ支援の流れ
2010.02.05 住居修繕キットの配布を開始
2010.01.26 ハビタット・リソースセンター(HRC)の設置
2010.01.22 ハビタットによる緊急支援プラン
2010.01.14 「ハイチ大地震」被災者支援を開始
【ハイチ第12報】地震から1年:シェルター支援など本格化、コレラ予防支援も
2011/01/15