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【ハイチ第6報】 ハビタットの住居デザイン

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ハビタットは、将来的に瓦礫の撤去等が完了し環境が整い次第、復興支援として、新たな住居の建築を行っていく計画です。
 
≫住居デザインをCGで見る→コチラ
  
現在作成中の住居デザインは、ハビタット独自の技術を生かすと同時に、「スフィア基準」(広さや強度、衛生面等、人道の観点から推奨される国際住居基準)にも配慮した設計となっています。まず広さに関しては、住居の中心部分として最初に建築するコア・ハウス(写真左)を将来的に拡大し、部屋数を増やすことが可能です。また衛生面では、各コア・ハウスにトイレ施設が備わっています。次に強度ですが、ハビタットは、被害の大きかった首都ポルトープランス周辺において約200軒の住居を建築していましたが(写真中央)、その中で倒壊した住居はわずかに2軒のみでした。今回のデザインもハリケーンや地震災害に耐え得る構造ですが、とくに耐震性の面では、以下のような点が特長として挙げられます。
 
haiti_habitathouses (1).jpg haiti_habitathouses (4).jpg haiti_habitathouses (6).jpg
 
鉄筋コンクリート構造
ドアや窓の周辺部分にはすべて鉄筋を組み込み、崩れやすい部分の保護を強化しています。また、すべての壁について、ブロック2個分の間隔で鉄筋を縦に配置しています。こうした鉄筋は、地震が発生させる衝撃を吸収する役目を果たします。また、構造上重要な部分には、コンクリートやコンクリートパネル、インターロッキングブロック(写真右)を使用し、全体としての強度を高めています。
 
梁・柱・屋根
梁(はり)には、地震による横揺れの力を吸収する(正確には、柱を伝って地面へと逃がす)仕組みを採用しています。また柱には、地震の衝撃で折れ曲がることを防ぐ工夫を施しています。さらに、屋根には、住居本体部分への付加を減らすため、軽素材を用いています。
 
建築費は、資材の調達コストや立地等の建築環境により幅がありますが、1軒につき35万-55万円(US$4,000-6,000)と見込んでいます。皆様のご支援をお待ちしております。


◆ バックナンバー
2010.02.10 ハイチ支援の流れ
2010.02.05 住居修繕キットの配布を開始
2010.01.26 ハビタット・リソースセンター(HRC)の設置
2010.01.22 ハビタットによる緊急支援プラン
2010.01.14 「ハイチ大地震」被災者支援を開始

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