ハビタット・ジャパンは、児童養護施設や母子生活支援施設の住環境改善を目的とした「施設支援」プログラムの一環として、神奈川県茅ヶ崎市にある児童養護施設「子どもの園」の裏山を活用した「プレイグラウンドプロジェクト」を展開しています。
2025年10月25日、第二期の整備計画の一環として、ブルームバーグL.P.、シスコシステムズ合同会社、J.P.モルガン、ゲンスラーの4社の社員ボランティア総勢27名にご協力いただき、裏山に設置するステージづくりと、施設内の清掃活動に取り組みました。
当日はあいにくの天気でしたが、雨と寒さにもかかわらず、皆で協力して活動に取り組みました。ステージ作りは、設置予定のスペースに木目調の石製タイル(約90センチの長さ)を一枚一枚運び、モルタルを塗って貼り付ける作業を行いました。作業は丁寧さが求められるものでしたが、ボランティアの皆さまが互いに声を掛け合い、協力しながら進めてくださったおかげで、予定していたステージの約半分にタイルを貼り終えることができました。
また、施設の食堂と交流室の床や窓、建物の壁の清掃にもご協力いただきました。普段はなかなか手の行き届かない床や壁を水拭きし、窓を拭きあげていただくと、汚れが落ち、空間が明るく感じられるようになりました 。活動後、昼食を食堂で終えた子どもたちが「食堂の窓がきれいになっていた!」と嬉しそうに話してくれる場面もあり、今回の取り組みが施設の子どもたちにとっても意義あるものとなったことを実感しました。
活動終了後、施設事務長の和田さんより「雨にもかかわらず、大勢の方がボランティアに参加してくださり大変感謝しています。活動を通じて、参加くださった皆さんが児童養護施設のことを少しでも理解を深める機会となったのであれば嬉しいです」との言葉をいただきました。一方、ボランティアの皆様からは「さまざまな企業の方と交流をしながら、互いのボランティア活動の様子などを知ることができ、大変有意義でした。また来年も皆さんとご一緒したいです」との声が聞かれ、参加者間の交流がそれぞれの取り組みや価値観を共有し合う機会となったことが伺えました。今後もこうした機会を継続的に設けることで、企業の垣根を越えた協働の輪を広げてまいります。
子どもの園で取り組む「プレイグラウンドプロジェクト」は、第二期の整備計画として現在進めるステージの設置と整地を年内に完了させ、第三期では、来年の春から遊具の設置に着手し夏頃までに全体の整備計画の完了を目指しています。改めまして、今回ご参加いただいたボランティア皆さまに、心より感謝申し上げます。

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