「誰もがきちんとし場所で暮らせる世界」の実現を目指し、ハビタットは母子生活支援施設や児童養護施設など、弱い立場に置かれる母子が一時的でも暮らすことができる福祉施設を対象に、施設の老朽化や喫緊の修繕ニーズに対応する修繕をはじめ、施設を取りまく環境整備に取り組んでいます。

ハビタットが支援に取り組む一つが、神奈川県茅ケ崎市にある児童養護施設「子どもの園」です。3歳から18歳の子ども約40名が職員と共に暮らす建物は8年前に建て替えが行われ、子どもたちの暮らす建物は陽の光が入る、温かみのある「住まい」です。しかし、施設がある敷地には丘が広がり、丘は手つかずの状態でした。そこで、施設長の「子ども達がのびのび遊べる場所を身近な場所に確保したい」という思いに賛同し、ハビタットは、丘を子どもたちの遊び場「プレイグラウンド」へと改修するプロジェクトを計画し、この冬、プロジェクトが始動しました。

その第一段階となるのが、災害時に避難場所としても活用できる「キャンプサイト」の建設です。キャンプサイトは丘の入り口となる空き地を改修し建設を進めています。土地を整備し、災害時にも利用できるピザ窯を設置し、最後にシンボルツリーを植える計画です。

11月に着工した敷地の造成工事を終え、12月14日、本プロジェクトにご支援をお寄せくださる日本キヤリア株式会社から20名がボランティアとしてキャンプサイトの整備に参加くださいました。当日は、ピザ窯の組み立てや、窯を置く敷地に煉瓦を敷く作業、また、シンボルツリーとなる木を植える場所への杭打ち作業などにご協力いただきました。活動は、3つのチームに分かれて行い、煉瓦敷きでは、皆さんでデザインを考えてレンガを割り並べていただきました。ピザ窯を組み立てることや、杭打ちも普段行うことがない作業でしたが、チームワークを発揮して、予定したすべての作業を終えることができました。また、ピザ窯を設置した後は、組み上げたばかりのピザ窯でピザを作り、施設の子どもたちに出来立てのピザを振舞っていただきました。「美味しい、美味しい」とほおばる子ども達の笑顔を見ることができ、ボランティアの皆さんの疲れが和らいでいるようでした。

子ども達の「プレイグラウンド」づくりを目指す本プロジェクトの始動にあたり、ご支援をお寄せくださり、ボランティアとしてもご協力くださる日本キヤリア株式会社をはじめ、賛同くださる企業パートナーの皆さまにプロジェクトが始動できましたことに心より感謝申し上げます。

※本プロジェクトは段階的に遊び場の改修を進めて参ります。すべてのサイトを改修するにはまだまだ多くのご支援が必要です。本プロジェクトへのご支援はこちらよりお問い合わせください。