ウクライナ危機:中長期的な視野にたったシェルター支援
ポーランド、ルーマニア、ハンガリーでウクライナ難民への支援活動を開始

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国際NGOハビタット・フォー・ヒューマニティは、ウクライナの近隣諸国であるルーマニア、ポーランド、そしてハンガリーを含む世界70ヵ国で住まいの支援に取り組んでいます。ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、多くの人々が国外へ避難を余儀なくされるなど、深刻な人道的危機に直面しています。こうした事態を受け、ハビタットは発生直後よりウクライナ難民への緊急支援を開始すると共に、長期化する可能性を受け、避難先での定住を視野に入れた支援計画の策定(Pathways to Permanence)に取り組んでいます。

ハビタット・フォー・ヒューマニティの支援 *5月20日更新

ON THE MOVE - 緊急支援
ハビタットではロシア軍による侵攻が始まった初日から、ウクライナに接するハンガリーの国境で、ご家族に食料や水、赤ちゃんのおむつ、照明などの緊急物資の配布を開始したほか、ウクライナの国境と隣接するハンガリーを含む、ルーマニア、ポーランドで、国境や首都の駅に到着した避難民の緊急支援にあたるため、現地チームを動員し、緊急支援に取り組みました。

- 携帯電話の充電器、衛生用品、バウチャーなど、最低限の所持品しか持つことができなかった避難民の人々へ必需品キットを2,200世帯に提供
- パートナー団体が運営する大規模なトランジットシェルターやグループシェルターに暖房器具やマットレス、防寒毛布などを提供し、5,000人を支援
- ルーマニアでは、ホテルや不動産会社との連携のもと、短期的な宿泊場所を1,400名の避難民に提供

INTERIM SHELTER SOLUTIONS - 中期的シェルター支援

長期化する事態を受け、受け入れ地域が直面している最大の問題が供給できる住宅ストックの不足です。ハビタットでは、地方自治体、NGO団体、住民組織、ホテルなどと協力し、ホテルやアパート、個人の家庭などの滞在先を提供するプロジェクトを進めています。この取り組みを通じて、安心して体を休め、眠ることができる適切で安全なシェルターの提供を目指しています。その取り組みの一環として、各国で進められているプロジェクトは次の通りです。

  • ルーマニア:最大6カ月間滞在できるシェルターの確保に着手しています。また、首都ブカレストにある大学の利用していない寮をシェルターとして利活用するための改修を終え、今後母子を中心に居室の提供を開始していきます。
  • ポーランド:ワルシャワ市役所と協力し、ワルシャワ市役所に寄せられた地元住民からの4,000件以上にのぼる宿泊場所提供の申し出に対応するために、スタッフを派遣し、少なくとも避難民となる4000世帯の住まいを確保していきます。
  • ハンガリー:長期滞在を希望する避難民の家族に、安価で補助金の出る宿泊施設を提供する支援を立ち上げ、最初の6カ月で80~100世帯の住宅を確保できるよう準備を進めています。

HOUSING SOLUTION - 定住型シェルター支援

長期的には、避難民に対する定住を視野にいれたシェルター支援が必要です。ハビタットは、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアの3ヵ国と、その他の難民を受け入れることができるヨーロッパ各国で、住宅不足の解消を目指すことで、ウクライナを逃れた家族が定住できるシェルターの提供に取り組んで参ります。

- 現在使われていない土地やアパート、空き家を修繕し、定住できる住宅の確保を目指します。
- 既存のハビタットの住宅建設プログラムの対象に避難民を含め、定住を支援していきます。
- ワルシャワ市役所(ポーランド)での取り組みをベースとした連携を他の都市や国に発展させ、住宅の確保とマッチングを支援していきます。
- 避難民の方々が利用できる住宅ストックを増やすための政策提言を行います。

 

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■2022.05.20: ウクライナ危機:ハンガリーに逃れて救われた一家

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