住宅支援活動に関わるキャンパスチャプターの多大なる貢献が評価され、日本のキャンパスチャプターがハビタット国際本部より国際ボランティア賞を受賞しました。受賞式は、世界各国のハビタット事務局から理事やスタッフ、支援者など総勢2,500名もの参加者が集まる国際会議の場(米国)で行われ、ハビタット・ジャパンを代表し会議に参加した理事に本部より感謝の言葉と楯が贈られました。

 

  • 国際会議の会場

  • ネヘミヤ賞授与式に参加する鍛冶常務理事

この賞は「ネヘミヤ賞」と称し、キリスト教の聖典である聖書のネヘミヤ記に登場する人物に由来します。ネヘミヤは,郷土の復興に際して,王室側近という安定した職を辞して,自ら進んで困難な地域再生に赴き、優れた判断力と卓越した行動力で神の導きと人々の心を動かして、地域の再建を果たした人物です。通常は個人に与えられる賞ですが、例外的に、日本のキャンパスチャプターが一個の人格として準えられ、「ネヘミヤ賞」を受賞しました。 

自主運営された学生組織であるキャンパスチャプターは、海外で住宅の建築支援にあたる海外建築ボランティアプログラム(GV: Global Village Programへの参加に留まらず、国内ではGV訪問国をはじめ、各国の住宅政策や貧困問題の学習を積み重ね、大学キャンパス内や地域で募金活動や報告会などを通じた社会的な啓発活動に取り組んでいます。また、それぞれの活動拠点で地域貢献活動に精力的に取り組むなど、若者による支援の輪は広がりを見せ、キャンパスチャプターに加盟する学生団体数は現在35団体まで拡大しています。その結果、キャンパスチャプターによる貢献に大きく支えられ、日本はアジア太平洋地域の中で最も多くのボランティアを海外の支援地に派遣する国までに成長しました。

こうした日本の若者による活動は、世界的には先進的な取り組みであり、「ネヘミヤ賞」の受賞は、明日の社会を担う若者たちが今日の世界の舞台においてもリーダーの役割を果たしているという評価であり、国際本部をはじめ各国から日本のキャンパスチャプターに寄せられる期待は益々高まりつつあります。全国に広がるキャンパスチャプターの活動をお知りになりたい方はこちらをご覧下さい。