KumamotoDR0522 (73).jpg熊本地震が発生して1ヵ月が過ぎた5月21日- 22日の週末、関東、関西、そして大分から集まったハビタット・ジャパンの学生支部(キャンパスチャプター)に所属するメンバー5名が西原村でボランティアにあたりました。
21日の朝、大分を出発したチームは、ハビタット・ジャパンが運営をサポートする西原村災害ボランティアセンターに昼前に到着。現地に常駐するハビタット・ジャパンのスタッフからガイダンスを受け、活動を開始しました。
今回の主な活動内容は、ニーズ調査と情報提供。住宅地図を片手に被災地域を一軒ずつ回り、ボランティアセンターのチラシを配りながら、被災された住民の方々とお話しをして、家の片付けや災害ゴミの運搬など「ボランティアでお手伝いできることはないか」を聞いて回りました。ハビタット・ジャパンのインターンとして現地で運営のサポートにあたるキャンパスチャプターのメンバーからは「ボランティアがいつでもお手伝いに来れるという姿勢をみせることが大事」と、チームにこの活動の意義を共有し、調査を行いました。
調査を進めていく中で、「困っているけれど、誰に頼んだらいいのかわからない」という方や「すぐにボランティアに来てほしい」という方にもお会いし、その場で瓦礫の撤去やゴミ出し、家財道具の搬出等をお手伝いしました。中には、応急危険度判定やり災証明書が発行されても、住宅の構造的損壊がどの程度なのかわからないために、住宅を建て直すか、修繕するかの判断ができず、物理的に復興に進むことができないという声もありました。「まずは、建築士などの専門家に自分の住宅の被害状況をきちんと鑑定して欲しい。納得のいく現状把握ができなければ次に進めない」そう声を漏らす方もいました。
活動終了後は聞き込み調査によって把握できたニーズや課題をボランティアセンターに報告し、それを受けて今後ボランティアセンターとして何を行っていくべきか、スタッフを交えて話し合う時間を持ちました。話し合いの中では、ボランティアセンターの存在、そしてその役割を広く住民に伝えていく必要性があげられました。
2日間の活動を終えたメンバーは、大学生という立場でどう被災地に寄り添うことができるのか、一人一人がさまざまな思いを抱え帰路につきました。
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ハビタット・ジャパンは、引き続きボランティアセンターの運営をサポートすると共に若者による被災地での活動を後押ししていく一方、住宅や生活再建のニーズに応えられるよう、住民が抱える課題に取り組み、西原村の復興を支援してまいります。
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◆ バックナンバー
2016.05.23: 【熊本地震 第5報】現地からの報告(3)
2016.05.16 : 【熊本地震 第4報】ボランティア体験談(1)
2016.05.12 : 【熊本地震 第3報】ハビタット・ジャパンの支援計画
2016.04.26 : 【熊本地震 第2報】現地からの報告(2)
2016.04.25 : 【熊本地震 第1報】現地からの報告(1)