KumamotoDR20160520 (13).jpg熊本地震が発生してから1ヵ月が経過しました。未だ631名の方が避難所での生活を余儀なくされている一方(5/23付け西原村災害対策本部発表)、現地では応急仮設住宅の建築が進んでいます。西原村では、プレハブ仮設と木造仮設をあわせ、計302戸の応急仮設住宅の建築が計画。その入居は早くて6月中旬を予定しています。
熊本地震を受け、開設された西原村災害ボランティアセンター(以下、ボランティアセンター)では、開設以来ボランティアと協力し合い住宅や地域の片付けなどに取り組んできました。地震から1ヵ月。ボランティアセンターには、梅雨を目前に、自宅内やその周辺の片付けに関するボランティアの依頼が多く寄せられています。「雨が降り続くと家財がだめになってしまう」そう声を漏らす被災者の思いに応えるべく、KumamotoDR20160519 (3).jpgボランティアセンターでは一日も早く一世帯でも多くのニーズに応えられるようボランティアの動員にあたっています。
センターで支援を続けるハビタットでは、開設以来活動を続けてきたことから、ボランティアのマッチングなどの役割も担っています。ボランティアの中には、学生から大人、そして専門的知識や技術をもつ方までさまざまな方が県内外からボランティアにやってきます。ボランティアによる活動は被害を受けた住宅やその周辺、地域の片付けにとどまらず、ボランティアの知識や技能に応じて、避難所などから寄せられたニーズに応じた活動をお願いしています。ハビタット・ジャパンではボランティアの持つスキル、そしてニーズに応じて日夜マッチングを行い、支援を届けられるよう取り組んでいます。
KumamotoDR20160514 (1).jpg一方、時間の経過と共に、生活再建に向けて住まいの確保が急がれています。西原村役場では、住民が必要とする住宅再建、生活再建に関わる情報の提供を"広報西原号外"の発行を通じて行っています。しかしながら、地震により住まいを離れ避難生活を続ける方も多いことから、必要な情報が十分に届いていないという声が聞こえてきました。ハビタットでは、これらの住宅そして生活再建には欠かせない大切な情報が、必要とする世帯に届くよう取り組みを始めました。ボランティアセンターには毎日、住民の方がボランティアの依頼に訪れます。センターにきた際に必要な情報を受け取ってもらえるよう、受付窓口に"広報西原号外"を置くなど工夫を凝らしています。

ハビタットでは引き続きボランティアと協力し、被災された方のニーズに応える一方、住宅再建に関わる情報を提供すること、"誰もがきちんとした場所で暮らせる世界"の実現に努めてまいります。
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◆ バックナンバー
2016.05.16 : 【熊本地震 第4報】ボランティア体験談(1)
2016.05.12 : 【熊本地震 第3報】ハビタット・ジャパンの支援計画
2016.04.26 : 【熊本地震 第2報】現地からの報告(2)
2016.04.25 : 【熊本地震 第1報】現地からの報告(1)
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