今、未来の命を守る
4月25日に発生したネパール地震の揺れは、「震度5弱-6弱」だったと言われています。この規模の地震で大きな被害が出ることは日本では考えられませんが、ネパールでは50万軒もの家屋が全壊し、9千に及ぶ多くの人命が失われました。このような大きな違いを生む要因の一つが「住居の耐震性」です。レンガや石材を積み重ねて建てられた一般的なネパールの住宅は、多くの場合、適切な建築技術や資材が使われておらず、地震の揺れであっという間に崩れてしまい、人々の命を奪います。
ハビタット・ジャパンは、このような状況で失われた命は、本当は「守れる命」だったと考えています。ネパール大地震は、このような視点に基づき、1年ほど前から「命を守る家」を広めようとプロジェクトを作り上げようとしていた最中に起きた大惨事でした。
ハビタット・ジャパンが採用する耐震テクノロジーは、PPバンドメッシュ耐震補強工法です。PPバンドとは、荷物の梱包などに使われるポリプロピレン(PP)製のバンド。一見何の変哲もないこの資材ですが、これで壁(躯体)の内側と外側をメッシュ状に挟むことによって建物全体が一気に崩れるのを防ぎ、中にいる家族が生存する空間、そして逃げ出す時間を作り出すことができます。ハビタット・ジャパンは、これを研究開発している東京大学と協力し、PPバンドプロジェクトを進めていきます。
PPバンドは世界中で簡単かつ安価で手に入りますし、この工法も、施工が簡単で、既存の住宅にも適用できるので、最貧困国であるネパールでも、低所得者層が安心できる耐震性の高い家を手に入れることが可能になります。
今だからこそ、「命を守る家」を。まずはネパールで、現地の人々と一緒に、家族がずっと一緒にいられるような未来を築きませんか?
ネパールでPPバンド・プロジェクトを進めるため、皆さまのご協力が必要です。
こちらからご支援を受け付けております。
◆ ネパール支援記事
2016.06.22【ネパール地震 第6報】HuMAT支援とは
2015.06.08【ネパール地震 第5報】HuMAT支援を開始しました
2015.05.27【ネパール地震 第4報】シェルターキット配布開始
2015.05.03【ネパール地震 第3報】シェルターキットの配布へ
2015.05.01【ネパール地震 第2報】被災者支援のため調整を進めています
2015.04.25【ネパール地震 第1報】現地調査を開始、寄付を受け付けています