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活動報告・お知らせ
【ネパール地震 第3報】シェルターキットの配布へ
【ネパール支援にご協力ください】
ハビタットは、ネパール地震の被災者のため、シェルターキットの配布を含む20,000世帯への支援を決定しました。
これまでの調査の結果、緊急キットと修復キット、2種類のシェルターキットを用意する可能性が高くなりました。緊急キットは、避難者などを対象とし、内容は防水シートやロープ等です。修復キットは、自宅の補修を必要とする被災者などを対象にショベルやノコギリ等の工具を配布することを現時点では想定しています。キットの中身は、支援活動の対象とする被災地の実情や資材の調達状況に応じて調整、変更することも考えています。(写真はハイチ大地震被災者支援時のキット)
住宅分野の支援活動について、国連は、「避難している人たちや路頭に迷っている住人たちへの対応が先決」だとしています。さらに、「その中でも、家に戻ることが可能な人々や住居の被害が軽微で済んだ人々に技術支援を提供して、住宅を修繕し、安全な生活に戻ってもらうことが必要」だとしています。
ハビタット・ジャパンでは、これらの見解を参考にしながら、シェルターキットの配布と並行して、自宅へ戻ることを希望する被災者を対象に、被災した家での生活やその修復・再建に関して技術的なアドバイスを提供する専門チームを編成することも検討しています。
これまでの活動経験から私たちが学んだことですが、地震で被災した家は、見た目は以前と同じように建っていても、専門家に調べてもらうと基礎や構造体に損傷が見つかることがあります。また、政府が被災者のための補助制度や規制に関する政策を実施しても、混乱の中ではその情報が被災者に届かず、公的サービスが用意されているにもかかわらず、必要とする人たちがそれらを有効に活用できずにいることも少なくありません。これらは、東北で4年間の支援活動を行う中で学んできたことであり、その経験も生かしながらネパールの被災者のための支援活動を進めていきたいと考えています。