【ボランティア活動:感染のリスクと支援】

ハビタットの国内居住支援「プロジェクトホームワークス」では、ボランティアによる協力を得ながら、高齢の方や障がいをお持ちの方などが抱える住まいの課題に取り組み、居室内の環境改善を通じて、誰もがきちんとした場所を持てる世界の実現を目指しています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちハビタットのボランティアと手を取りあう活動そのものに陰りを落としました。国内活動で支援する方(ホームパートナー)の中には、高齢であったり、障がいをお持ちであったり、なんらかの持病を抱えている方など、コロナウイルスに感染した際のリスクが高いことから、ハビタットではホームパートナーをはじめ、ボランティアの安全を最優先に2月から国内外の活動を自粛して参りました。しかし、こうした間も、多くの相談がハビタットに寄せられてきました。

緊急事態宣言明けからは、安全基準を見直し、スタッフのみで活動を再開してきました。しかしながら、スタッフのみでの活動では支援できる世帯の数に限りがあります。また、マンパワーとしてボランティアが必要なだけでなく、ボランティアの存在がホームパートナーにとっては付加価値を生み出します。見ず知らずのボランティアが無償で自身が抱える問題に手を差し出してくれる、そこから生まれるコミュニケーションと新たなつながりが、自尊心を育み、社会的孤立を解消するきっかけとなります。

【ボランティア活動再開に向けて】

8月末、コロナ感染症予防の一環として、手洗い用の石鹸配布によるコミュニティ支援を実施しました。ポストに石鹸を投函するという屋外での活動です。ボランティア再開に向けた段階的活動として、ハビタット・ジャパンの元インターンで社会人となった2名に、ボランティアとして活動をお手伝いいただきました。

  • 体温が37.5度以下であることを確認

  • 石鹸での手洗いと、アルコール消毒も

  • マスクと手袋を着用

当日、参加するスタッフ、ボランティア全員が検温し、37.5度以下であることを確認することが一日の始まりです。石鹸と流水で手を洗い、アルコール消毒液で手の消毒をしました。活動中は、第三者が触れるものには、ビニール手袋や軍手などを着用することで直接接触を避け、感染のリスクを最小限に抑えられるよう努めました。

ボランティアの伊藤大貴さんは、「新型コロナウイルスによるリスクの中で、活動に参加していいものかと心配する気持ちもありました。しかし、事前にきちんとした説明を受けることができ、当日も石鹸やアルコール消毒液、マスクや手袋などの準備がされていて、徹底した安全管理の中で活動ができるのだとわかり、安心しました」と活動を振り返ってくれました。

プロジェクトホームワークスは、居室内の改善を目指すことから、屋内でのボランティア活動が前提となります。そのため、ボランティアの人数を制限し、活動中は換気を行う、滞在時間を最小限にする、など感染しない、させないを前提に、一人でも多くのボランティアに安心してご参加いただき、一人でも多くのホームパートナーが安心して居室内を改善できるよう、安全管理基準の策定に努めています。

「確かに新型コロナウイルスのリスクは、ボランティア活動に参加すると高くなるかもしれません。でも、支援を待っている人がいる限り、ボランティアという存在はどんな状況下でも必要なんだと思いました」と話すのは、先日の石鹸配布にボランティアとして参加した林陽介さんです。石鹸配布をしながら、「ご苦労様、ありがとう」と住民の皆さんに声をかけられる中に、「ハビタットのこと知っていますよ」と話かけてくださった方がいたそうです。「これまでの活動を通じて地域の皆さんに信頼されているハビタットを知れて、嬉しく思いました。久しぶりに参加したハビタットのボランティア活動でしたが、必要とされる限り、また参加し続けたいと思います」と意気込みを伝えてくれました。

新しい生活様式が求められる中で、私たちの生活は大きく様変わり、常に感染しない、感染させないことを意識し続けなければなりません。一方、ウイルス感染のリスクが高い方ほど、ハビタットの支援を必要としている方々です。ハビタットでは、日々変わる状況を注視しながら、10月末のボランティア活動再開に向けて準備を進めています。