新型コロナウイルス感染症の蔓延により、ウイルスから身を守る安全な場所として「Stay Home (おうちにいよう)」が世界的な合言葉となり、「住まい」の重要性が改めて認識されています。ハビタットでは、各国で家の建築をはじめ、住居建築を行うコミュニティで水とトイレの設置支援を継続するほか、感染予防から衛生キットの配布などに取り組んでいます。国内では、6月から段階的に「今ある住まいを守る」活動として、居室内の片付けをスタッフのみで再開しているほか、「新しい住まいにつなぐ」活動では、コロナ禍住まいを失った方の入居支援をはじめ、高齢や障がいを持つことで住宅の確保が難しい世帯の入居支援に取り組んでいます。

こうした中、コロナ禍のコミュニティ支援の一環として、国内でもウイルス予防の基本である手洗い用の「石鹸」配布を実施しました。事務局の所在する新宿区内を中心に、居室内の片付けで訪れることのある集合住宅をはじめ、新宿区立障害者福祉センターおよびその関連施設、日本聾話学校などの学校施設、児童養護施設、ホームレスシェルターなど約2,500世帯と計24の団体へ、合計18,720個の石鹸を無償配布しました。

  • ハビタット職員が日本聾話学校校長先生に石鹸を贈呈

  • ソーシャルディスタンスを保ち、各ポストに石鹸を配布 
     

集合住宅における配布は、各地区長への説明会をはじめ、お住まいの方に配布日をお知らせするポスターを掲示するなど、事前からコミュニティとの連携を図り準備を進めてきました。準備を進める中で、地区長の方々からは、「高齢者世帯も多い中で、助かる方も多いと思います」「善意でこうした活動に取り組む団体を知ってもらえる機会になりますね」と、石鹸配布の支援活動をご理解、また後押ししていただきました。配布日となった2020年8月29日は猛暑日となった一日でした。感染予防に努めるため、マスクと配布時の手袋着用を必須とし、スタッフとコロナ後初の動員となった社会人ボランティア2名の協力を得て、計6名で2,500世帯への配布を実施しました。まずはトラックから荷を下ろし、二つのチームに別れた後、各棟に石鹸を運び、一つ一つポストに投函していきました。途中暑さに心が折れそうになるものの、「暑い中ご苦労様です」と声をかけてくださったり、飲み物を差し入れくださる住民の方の心遣いがエネルギーとなり、朝9時に開始した配布も、なんとか夕方までには無事完了することができました。

後日、石鹸を受け取った住民の方から事務局に電話が入ってきました。「石鹸とても助かっています、ありがとう」といった声や、「ハビタットの事を知りました。今は暑いので涼しくなったら、家の片づけをお願いしたいです」といった声が届いています。

ソーシャルディスタンスが求められる今だからこそ、石鹸配布が感染予防に、そしてハビタットがコミュニティに寄り添うことで、家の中に抱える問題を一人で抱え込まずに、相談を寄せられる信頼関係を築く一歩に繋がる活動となりました。引き続き、一人でも多くの方に必要な支援が届けられるよう、皆様からのご支援・ご協力をお願いいたします。ご支援はこちら:https://habitatjp.org/support/donate