【東北支援 第112報】宮城県東松島市：地区センターの改修と耐震補強を支援

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地域の公民館として多くの市民に親しまれている東松島市川下（かわくだり）地区センター（左写真）。震災当時、この建物は津波の被害を免れたために市民の避難所となり、一時は70人もの人々がここで避難生活を送っていました。2011年9月末、市内の避難所はすべて閉鎖されましたが、センターは現在も、地区行事や近隣仮設住宅の住民たちのお茶会、体操教室など市民の憩いの場として利用されています。
　　
元々、川下地区センターは市の指定避難所ではなかったものの、震災を経て正式に避難所登録されることになりました。震災の際周辺地区からも多くの避難者を受け入れていたため、将来の災害でも近隣からの避難者受入れを期待されています。
　　
しかし、センターが震災の影響をまったく受けなかったわけではありません。地震により地盤が沈下し、建物の片側が大きく傾斜。傾いた部分は調理室に当たりますが、今でも行事の準備をする地区の女性たちは、めまいを感じながら炊事をしているといいます。避難所として利用するには耐震が不十分であることに加え、内壁のひびも修復が必要。一方で、膨大な復興ニーズを抱える東松島市は、復旧工事もままならない状態です。そこで、市の要請を受けたハビタットが調査を行い、センターの復旧・耐震補強工事の支援を行うことを決めました（右写真：傾斜を確認するスタッフ）。
　　
今年4月、東松島市との協議をスタート。プロの建築士の耐震診断、市による地盤の緩みを直す地盤改良などを経て、7月11日に改修工事を開始しました。今後は、ボランティアの協力も得ながら内装や地盤整備の工事を進め、秋ごろまでの施工完了を予定しています。
　　
　　
◆支援状況/現地リポート
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