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未曾有の被害をもたらした大地震から10カ月。現地では、いまだ130万人に家がなく家族も離れ離れ。行く宛てのない子どもたちは孤児状態に陥るという悲惨な状況が続いています。
 
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■ 「テント市(Tent cities)」と呼ばれるほど広大な被災者キャンプ
 
ハビタットは、現在、簡易住居(シェルター)の建築を急ピッチで進めており、4月の建築開始からすでに900軒が完成。また、住居修繕キット21,000セットを配布するとともに、専門家をフル動員しながら2,000世帯に対する被災調査を行ってきました。現在、10万人以上(推計)の被災者にハビタットの支援が届いています。
 
支援活動、さらに拡大へ
シェルター支援は、現在、キャバレ市(Cabaret)、レオガン市(Léogâne)を中心に展開。現地スタッフの必死の努力もあり、7月以降は1日に7-10軒のペースで建築、今月中旬にも1,000軒に到達する見込みです。国連(UNハビタット)が主導する復興プランでは、2011年の夏までにハイチ全体で125,000軒(シェルター含む)の建築が予定されていますが、このうちハビタットは単独で7,000軒を建築する計画で、目標達成の主要な部分を担っています。
 
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■ 新たに建築されたシェルター(写真はレオガン市)
 
また、住居修繕キットについても、ポルトープランス市(Port-au-Prince)およびレオガン市で21,000セットを配布。資金提供や配布協力を通じた政府機関、他のNGOとの連携を生かし、今後、カルフール地区(Carrefour)やジャクメル市(Jacmel)などへ配布地域を拡大していく予定です。
 
加えて、3月以降実施してきた被災調査(被災住居の被害状況等を調べ、どのような支援/対処が必要かを被災家族にアドバイス)も本格化。現地では、国連(UNハビタット)の助成により調査実施の大幅な拡大が可能となり、現在、2010年末までに、ポルトープランス市、レオガン市、キャバレ市、ジャクメル市などの15,000軒に対して調査を行います。
 
ハビタットは、これらの活動を通じ、2015年までの5年間で50,000世帯に対する支援を計画しています。この計画を実現していくため、被災各地におけるハビタット・リソースセンター(HRC)設立を急ピッチで進めてきており、現在、レオガン市をはじめとする5つの地域で稼動を開始、ポルトープランス市など4つの地域について設立を予定・検討しています。稼動が始まったHRCではすでに、専門家や現地若者の雇用、これら若者に対する建築トレーニングを実施。また、被災家族に対する災害訓練や生活再建ワークショップなども開催しており、地域全体の復興能力を高めていく努力を行っています。
 
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■ リソースセンターも続々と稼動(写真はレオガン市)
 
◆ バックナンバー
2010.05.19 簡易住居(シェルター)の建築が始まりました!
2010.04.25 住居修繕キット13,000セットの追加配布を決定
2010.04.05 雨期に向け、簡易住居のテスト建築を開始
2010.03.19 住居修繕キット8,000セット到着、緊急支援本格化へ
2010.02.17 ハビタットの住居デザイン
2010.02.10 ハイチ支援の流れ
2010.02.05 住居修繕キットの配布を開始
2010.01.26 ハビタット・リソースセンター(HRC)の設置
2010.01.22 ハビタットによる緊急支援プラン
2010.01.14 「ハイチ大地震」被災者支援を開始