KumamotoDR0621 (2).jpg熊本では6月20日に記録的な大雨を観測して以降、毎日のように雨が降り続いています。ハビタット・ジャパンが支援を続ける熊本県阿蘇郡西原村(にしはらむら)では、連日の雨の影響で土砂崩れや宅地の崩壊など、地震に加えてさらなる被害が発生しています。
熊本県はもともと火山灰が積もってできた軟弱な地盤でした。そこに今回の大地震が起こり、地震の揺れにより弱くなった地盤が降り続く雨でさらに緩まり、土砂崩れを引き起こすなどの二次災害が発生しています。西原村では6月20日から下旬にかけて連日大雨が降り続き、村の複数ヵ所で土砂崩れにより道路が通行止めになったり、田んぼののり面が崩壊し田植えにも影響が出たりと、住民の生活に影響が出ています。今回の大雨による深刻な被害の一つが、宅地の崩壊。地震により被害を受けた住宅を支える地盤に大雨が浸透することによって宅地が崩れ、住宅が崩壊する危険にさらされています。
KumamotoDR0621 (10).jpg6月20日に降った大雨の翌日、ハビタットは各地域を巡回し、宅地被害を受ける危険性のある住宅を調査。被害の進行を防ぐために、応急的な処置として、崩れかけた宅地の斜面にブルーシートをかける作業を行いました。作業には子どもから大人まで、近所に暮らす多くの方が参加し、ボランティアと地域住民の協力の下取り組まれました。
一方、地震の揺れに加え、土砂崩れや宅地の崩壊など、家が危険な状態にあっても、「この家を離れたくない」と、危険な家に住み続けるお年寄りの方もいらっしゃいます。このような方が暮らす地域が土砂崩れの被害を受けている場合、道が通行止めとなり、支援が届きにくくなる可能性があります。こうした方が支援から孤立しないよう、避難を誘導した上で継続的に声を掛けるなどしていくことも、ハビタットの仕事の一つです。
ハビタットは今後も災害ボランティアセンターと連携を取りながら、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現にむけて、被災地における住まいの問題に取り組んで取り組んでまいります。
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◆ バックナンバー
2016.06.18 : 【熊本地震 第9報】ボランティア活動報告 (3)
2016.06.16 : 【熊本地震 第8報】現地からの報告(4)
2016.06.01 : 【熊本地震 第7報】ボランティア活動報告 (2)
2016.05.25 : 【熊本地震 第6報】ボランティア活動報告 (1)
2016.05.23: 【熊本地震 第5報】現地からの報告(3)
2016.05.16 : 【熊本地震 第4報】ボランティア体験談(1)
2016.05.12 : 【熊本地震 第3報】ハビタット・ジャパンの支援計画
2016.04.26 : 【熊本地震 第2報】現地からの報告(2)
2016.04.25 : 【熊本地震 第1報】現地からの報告(1)