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建築作業を一番乗りで終えたナンディ二ー(Nandhiny)さんのコアハウス(右写真)。そこには毎朝10時になると、ピンク色の学生服を着た15人の子供たちが、引率の先生と手をつないで近くの幼稚園からやって来ます。この小さなお客さんたちのために、ナンディ二―さんはキッチンで火を起こし、温かい牛乳やミルクティーを飲ませてあげるというボランティアを行っています。
「この家が出来てから、子供たちをより安全で、快適な場所へ通すことができるようになりました。
彼らの存在は、精神的な安らぎを与えてくれています」と嬉しそうにナンディ二―さん。コアハウスが出来るまでは、裏庭の木陰の下で飲み物を振舞っていたそうです。砂虫や蟻の心配が要らない今の環境は、園児たちにとっても、もうすっかりお気に入りの場所です
ナンディ二―さんは、1984年、彼女が6歳の時に避難生活を開始。これまでに計5回も居場所を移し、その度に椰子の葉などを使ったテントやシェルターでの生活を繰り返していたそうです。一人ではとてもこの苦境を生きていけないと、避難中でしたが結婚し、男の子を授かりました。そして昨年10月、マナー県に帰還し、夫の所有する土地で新たな生活を始めましたが、元の家は4畳ほどの広さしかなく台所と寝室兼用で使わざるを得なかったため、薪をくべると一家で煙まみれになることもありました。
「きちんとした家を持つことが、かねてからの夢でした。こうして家族3人で、素晴らしい家に住むことができて幸せです。これから夫婦で協力してお金を貯め、この家を大きくしていきたいです」、そう意気込むナンディ二―さんの眼差しは力強く、先にある未来を真っ直ぐに見据えていました。
◆支援状況/現地リポート
2011.07.16 【東部 第3報】住居修繕キット配布完了、約1,000人を支援
2011.06.26 【北部 第4報】紛争帰還民の現在(2)
2011.06.25 【北部 第3報】紛争帰還民の現在(1)
2011.06.18 【北部 第2報】自分で未来「建て」直す!スウェット・エクイティ
2011.05.16 【東部 第2報】ニーズを再調査、住居修繕キットをアップグレード
2011.05.16 【北部 第1報】紛争帰還民支援、ホームオーナー選定を実施
2011.05.02 【東部 第1報】水害被災者への住居修繕・シェルター支援を開始
2011.04.18 【スリランカ】紛争/水害被災者支援がスタート!支援募金受付開始
【スリランカ北部 第5報】15軒目が完成!それぞれの未来に向かって
2011/07/21