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4月30日、ボランティアチームは2日目の活動に取り組みました。
Kobe Gaidai Habitat(神戸市外国語大学)代表の松岡伊佐子さんは、午前中、今回のボランティア宿泊の拠点となっている岩手県立福祉の里センターでの清掃活動に参加。本センターは、通常、ボランティア研修や障害者や高齢者のための福祉学習が行われる施設ですが、現在は被災した70人が生活を送る避難所としても使用されています。松岡さんは、センター職員から震災当日の様子を聞き、「その凄まじさを知った反面、同職員の明るい人柄と避難してきた人々を想う強い気持ちに救われた」と言います。
写真:高田高校にて汚泥除去作業にあたるボランティア(左より3枚)、陸前高田市の被災地を前に(右端1枚)
午後には、昨日活動を行った大船渡市に隣接する陸前高田市の岩手県立高田高等学校(広田校舎)にて、体育館2棟の汚泥除去作業に従事。校舎正面に設置されている時計は、今も津波が同校を襲った午後3時4分を指したままですが、汚泥除去が終了した体育館は、生徒たちがバスケットボールをできるほどにまでよみがえりました。
また、ハビタット職員は、陸前高田市の避難所(市立第一中学校)を訪問。グラウンドでは仮設住宅の一部が完成し、残りの建設作業がが急ピッチで進む中、体育館の一角、2m×3m程のスペースで避難生活を送る村上和枝さん(52歳)は、震災時、近所の接骨院にいたために助かったことを語ってくれました。しかし、自宅は津波で流され、村上さんの母親は震災から18日後に遺体となって見つかり、飼っていた猫は依然として見つかっていません。現在、この避難所で生活する500人それぞれが、こうした経験を抱え今に至っています。
同市は、1,300人以上が亡くなり、800人が未だ行方不明という被害の甚大さから、津波によって「地図から消えた街」とも言われており、今後も継続的なボランティアの受け入れが求められています。
ボランティアチームが大船渡市で活動を開始して2日目。チームの学生たちは被災地の状況を肌で感じ、そこに暮らす人々の想いを受け取って、明日もボランティア活動に励みます。
◆ バックナンバー
2011.04.29 【東北支援 第12報】ボランティアチームが活動開始(2)
2011.04.28 【東北支援 第11報】ボランティアチーム第一陣が岩手県大船渡市入り
2011.04.19 【東北支援 第10報】岩手県大船渡市に衛生関連物資支援
2011.04.13 【東北支援 第9報】福島県相馬市に衛生関連物資支援
2011.04.10 【東北支援 第8報】調査隊第二陣が岩手県、宮城県入り
2011.04.06 【東北支援 第7報】EU連携(2):宮城県にテント・寝袋を提供
2011.04.04 【東北支援 第6報】学生支部、被災地復興に向け街頭募金を開始
2011.04.01 【東北支援 第5報】支援物資配布予定の福島県いわき市の避難所を訪問
2011.04.01 【東北支援 第4報】先遣隊が福島県いわき市入り
2011.03.31 【東北支援 第3報】エイピーピー・ジャパンより支援金および救援物資
2011.03.30 【東北支援 第2報】欧州連合(EU)と連携、栃木県に毛布1,000枚支援
2011.03.14 【東北支援 第1報】東日本大震災:支援募金受付開始
【東北支援 第13報】ボランティアチーム活動報告(3)
2011/04/30