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Pilotteam_20110429_ (2).jpg4月29日、岩手県大船渡市でボランティアチームが活動を開始しました。チームは、前夜、大船渡市へ到着。疲れた様子も見せず、市内数カ所に分かれ全壊・半壊した家屋の清掃・修繕活動に取り組みました。
 
メンバーの一人、Kobe Gaidai Habitat(神戸市外国語大学)代表の松岡伊佐子さんは、「テレビで地震と津波のニュースを見たときは、映画のような光景で実際に起こっていることとは思えなかった。でも、被災された方が泣いているところを見たとき、何か行動を起こさなければと思った」と、今回のボランティア参加を決めた理由をこう語っています。
松岡さんは、77歳で一人暮らしの水口冴子さん宅(写真左下)の清掃・修繕を担当。海水を含んだたたみと、津波の威力で曲がった床板を運び出す作業を行いました。水口さんにとって家とは、結婚したときに移り住み、3人の子どもを育て、今は亡き夫のお墓が近くにある「大切な場所」。水口さんが語ってくれた「別の場所へ引っ越すよりはこの家に住み続けたい」という想いに応えるため、精力的に力仕事をこなしました。
また、WHABITAT(早稲田大学)代表の坂井晴香さんは、今日一日の活動を振り返り、「テレビで壊滅的な光景を見ているよりも、日本が復興するために自分にできることをしたかった。DSC_7890b.jpgDSC_7833b.jpg実際に大船渡市へ来て被災者の方と一緒に働き、状況がより現実味を持ってせまってきた」と話してくれました。
また、「最初は、見えるものすべてが壊れた家屋でどこから手をつけていいのかが分からなかったが、これが初めの第一歩だと思う。ボランティアをすることで、一家族でも元の住んでいた家へ戻ることができるなら、自分の仕事は決して無駄ではないと感じる」と語っています。
これまで海外の住居建築活動に携わってきた学生たち。ここ日本で住居の清掃・修繕活動に携わり、あらためて住居の意味を問い直しています。
 
ボランティアチームの学生は、明日も引き続き大船渡市で活動します。
 
 
◆ バックナンバー
2011.04.28 【東北支援 第11報】ボランティアチーム第一陣が岩手県大船渡市入り
2011.04.19 【東北支援 第10報】岩手県大船渡市に衛生関連物資支援
2011.04.13 【東北支援 第9報】福島県相馬市に衛生関連物資支援
2011.04.10 【東北支援 第8報】調査隊第二陣が岩手県、宮城県入り
2011.04.06 【東北支援 第7報】EU連携(2):宮城県にテント・寝袋を提供
2011.04.04 【東北支援 第6報】学生支部、被災地復興に向け街頭募金を開始
2011.04.01 【東北支援 第5報】支援物資配布予定の福島県いわき市の避難所を訪問
2011.04.01 【東北支援 第4報】先遣隊が福島県いわき市入り
2011.03.31 【東北支援 第3報】エイピーピー・ジャパンより支援金および救援物資
2011.03.30 【東北支援 第2報】欧州連合(EU)と連携、栃木県に毛布1,000枚支援
2011.03.14 【東北支援 第1報】東日本大震災:支援募金受付開始