10月8日、3日からネパール・ポカラ(Pokhara)で開催された「エベレストビルド」が閉幕。6日間で40軒のバンブーハウス(竹材住居)が完成しました!今回、日本を含む8カ国(アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなど)から約460人が参加、ネパール現地のボランティア200人を合わせ660人が集う盛大なビルドイベントが実現しました。日本からもハビタット・ジャパンを通じて12名が参加、2軒の家を建てました。 ☆日本チームの活躍はコチラ 建築サイトは、ポカラ市中心部から東へ約20kmほど行ったレクナス(Lekhnath)地区。一つの山全体がサイトとなっており、建築する40軒の端から端(No.1 からNo.40)までは歩いて1時間はかかるほどの距離。全員が広大な敷地で一斉に建築したカーターワークプロジェクト(JRCWP09)やモンゴル・ブルースカイビルドとは違い、サイトに着いたボランティアは、チームごとに別れ、それぞれが担当する家へ向かい作業を行いました。さらに今回は、参加申込みを行ったチームのままではなく、それをミックスした多国籍の混合チームで建築。日本チームなども12人が二手に分かれ、それぞれニュージーランドからのボランティアと一緒に活動しました。 【上段】竹板を割って整えた後、枠に織り込んで壁を作っていく(1-3日目) 【下段】竹壁にセメント土を塗り、乾いた部分からペイントしていく(4-6日目) 建築作業は、初日から3日目まで、竹をカマやミノで薄く裁断し、それを枠に編み込んで壁を作る作業に専念。4日目、5日目には、編まれた竹壁にセメント土を塗りこみ土壁として仕上げる作業を実施。そして最後に、乾燥した土壁にペンキを塗って完成という流れで行いました(動画はコチラ)。 最終日、クロージングセレモニーには、ラムバラン・ヤーダブ ネパール大統領が訪問。エベレストビルドの成功とハビタットの今後の飛躍を祝しました。また、贈呈式(House Dedication)では、完成した家々を回りテープカットに参加。ホームオーナー家族は、始めこそ緊張の面持ちでしたが、大統領自らがたとえ短い間でも自分たちの新たな門出を祝福してくれていることに感動の涙を浮かべる場面もありました。エベレストビルドの様子は、複数のメディアで取り上げられ、ボランティアの活躍の様子が全国に伝えられました。 ネパールでは、1996年以降本格化した国内紛争の影響により国民生活が荒廃。現状では、人口の45%に当たる約1,000万人が貧困状況にあるとされ、多くの国民が朽木の柱にわら壁・茅葺き屋根を添えただけといった建物で、十分なスペースもなく過ごしています。エベレストビルドは、ハビタット・ネパールが1997年の支援開始以来、5,000世帯に対する支援を行ってきたこと、そして今後さらに活動を広げ、2012年までにさらに5,000世帯を支援していく計画の開始を記念するイベントとして開催されました。 ◆関連ページ 日本チーム活躍、NZチームと2軒を建築! 写真で見るビルドウィーク Day 1 / Day 2 / Day 3 / Day 4 / Day 5 / Day 6 動画で見るビルドウィーク(NZチーム撮影編集) 動画 「One munite バンブーハウス」 動画 「エベレストビルド・イントロダクション」(英語解説) プログラム概要&スケジュール
エベレストビルド閉幕、ネパールに40軒のバンブーハウス完成!
2010/10/17