summer workshop_20100925 (81).JPG9月25日、26日の2日間、静岡県御殿場市にある国立中央青少年交流の家で、東西CC合同ワークショップ(御殿場合宿)を行いました。御殿場合宿は、昨年に引き続き2回目の開催。今回は、「交流・理解:新たな気付きが生まれる2日間」というテーマの下、全国15のCC/CClubのメンバーやGVに初めて参加する予定の名古屋外国語大学からのメンバーを含む総勢100名(関東35人、関西46人、中部・東海12人、九州7人)が集まりました。
 
初日、自己紹介を兼ねたアイスブレーク(ハビタット・クイズ)で和んだ後、「課題解決ワークA」として、その日の夕食作りを実施。10チームが、レシピなどを与えられない中で課題メニューの作成に取り組みました。
 
作業では、かまどの薪に火がつかず苦戦するチームもあれば、逆に、釜に乗せる料理の準備も出来ていない段階で火だけが燃え盛り、薪がどんどん少なくなって焦るチームも。調理も、普段からの自炊生活で手慣れている参加者から野菜の名前もほとんど分からない参加者まで様々で、料理経験や男子の数(力仕事)、進み具合や調理手順など、メンバーやチームごとの長所・特長を見て、話し合ったり、助け合ったりしながら、大学や学年の垣根を越えた交流(チームビルド)を行っていました。
 
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また夜には交流会を実施。合宿に裏方として参加する学生スタッフらが進行役を務め、各CC/CClubの紹介が行われました。当初、関西勢の強烈な紹介パフォーマンスに圧倒されていた関東勢でしたが、次第に息を吹き返し"反撃"する一幕も。各団体の活動にも地域ごとの個性がこんなところでも見られました。
 
2日目は、「課題解決ワークB」として、「貧困住居問題を考える:あなたがつくる住居支援プロジェクト」を実施。各チームとも、ハビタットのスタッフになったつもりで、プロジェクトの立案を行いました。参加者は、ハビタットの活動を普段GV(海外住居建築活動)で取り組む「1軒の家」ではなく、プロジェクトというより大きな視点で考えることに初めこそ戸惑いも見せていましたが、それが実は「GVで支援する家族が暮らすコミュニティ全体をどうすべきか」という点であることを理解すると、あっという間に議論が活発化。各自のGV経験を反映させながら、オリジナルプロジェクトを立案していました。
 
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最後には、参加者全員で各プロジェクトを評価。投票の結果、最優秀プロジェクトには、洪水に見舞われがちなスラム地域を想定し、プロジェクト形成からプロジェクト後の課題までを最も包括的に検討した「SL Project」が選ばれました。参加者からは、「国際協力に大きな視点で関わることにずっと関心があったのですが、今回を通じてもっと国際協力が好きになりました」、「NGOスタッフの仕事や役割がまた一つ分かりました」、「ボランティアを提供する側の気持ちだけでなく、それを受ける側の気持ちを考えるよい機会となりました」などの意見が聞かれ、ハビタットの活動や国際協力に対する理解をさらに深めていました。
 
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