日本国内で支援金を募ったケララ州の洪水被災者支援(2018年8月発生)を通じて、2家族の住宅再建を支援することができました。

本プロジェクトは、ケララ州出身の日本在住インド人と協力し合い、昨年の夏頃「ケララの家族に住まいを!」キャンペーンを実施、ハビタット・インドが取り組む被災者支援への支援金を募るファンドレイズを行いました。キャンペーンでは、5つのインドレストランオーナーがケララ応援メニューをそれぞれの店舗で開発、提供し、そのメニューをオーダーいただくと料金の20%が支援金としてハビタットに寄付されるという取り組みです。またレストランで集めた合計寄付額と同額をケララ出身のビジネスオーナーたちが寄付くださいました。

レストランオーナーをはじめ、ビジネスオーナーの皆さま、そしてレストランに出向き、ケララ応援メニューを注文くださったハビタットサポーターの皆さま、ありがとうございました。集まった支援金をもとに、2世帯の家族が、元の住まいを取り戻すことで、生活の再建を図ることができました。

ホームオーナーストーリー

「2018年8月16日の夜から家のそばの川の水位が上がってきました。まさか家の中まで水が押し寄せてくるとは想像もしていませんでした。翌日目覚めると、水位が上がっていて、慌てて近所の学校に避難しました。けれど、その日の午後には学校にも水が流れ込み、2階に移動し、あたり一面が水に囲まれたことを今も鮮明に覚えています」そう話すのは、ハビタットの住宅修繕支援を受けて自宅を再建したジュードさんです。

親戚や近所の人の協力もあり、助け出されたジュードさんは、洪水発生後は避難所で過ごしたそうです。そして、ようやく家に戻れたのは洪水の発生から1ヵ月が経った頃だったそうです。助けを借りながら、家の中に溜まった泥をかき出したそうですが、家財は押し流されてしまった一方、不運なことに、蛇やその他の爬虫類が家の中に流れ着いていたと話します。洪水の威力で家の壁には亀裂が入り、洗面所は全く使えなくなってしまった上に、台所も一部損壊するなど、大規模な修繕が必要な状態でした。

「私たち家族には貯蓄がなく、生活の立て直しをはかることが非常に困難でした。ハビタット・ジャパンをはじめハビタット・インドの皆さんには、心から感謝しています。皆さんのおかげで壁を補修し、洗面所と台所が使えるようになりました。障がいがあるので働きに出られず、十分な稼ぎもないので、感謝の気持ちで一杯です、皆さまに神の祝福がありますように!」

  • 修繕支援前

  • 修繕支援後

キャンペーン協賛インドレストランと企業一覧