POD Corporationにご協力いただき、8月21日に第6回目のオンラインセミナー「次世代を担う若者育成」を開催しました。
「無意識に決めつけていることがあるということ多くの人に伝えたいと思いました。リーダーが前に立って仕切るという考えも多くのメンバーの固定概念でしかないことに気づきました」という感想が聞かれた6回目のセミナーは、山地由里さんをゲストスピーカーにお招きし開催しました。山地さんは、大学卒業後マイクロソフトにてプロダクト開発を担当され、その後、シカゴ大学でMBAを取得し、マイクロソフト本社で勤務されました。帰国後はGoogleに転職され、アジアパシフィック地域のダイバーシティ統括責任者としてエグゼクティブへのダイバーシティに関するコンサルティングを担当され、現在は新規ビジネス開発を担っています。
山地さんの専門の一つ「ダイバーシティ」は、日本ではまだまだ馴染みの薄い言葉です。セミナーではまず、ダイバーシティを専門とされるに至った経緯を、大学ご卒業からキャリア変遷に沿ってお話して頂きました。文系でエンジニア職、お子さんがいる中夫婦で会社を退職し留学、など珍しい経歴を伺い、参加した学生には驚きの連続のようでした。
その後は、『特定の人・物・事に対して偏見や先入観を持っていますか?差別をしていますか?』という問いかけや、『色』と『文字』を用いたワークショップなど、考え方を改める機会を頂きました。ワークショップを通し、人は誰しも偏見や差別を無意識的に持っているという事への気づき、常識を疑う大切さを学ぶことが出来ました。まさにこの考え方が、ダイバーシティを受け入れ、リーダーシップに欠かせない視点です。
学生から寄せられた質問に対しても「リーダーとして決断する際は、苦手な人にも意見をもらう。自分の考え方に固執するのは良くない」と、多様な考え方があることを受け入れ、実行に移すというダイバーシティの考え方を元にした、実践的なアドバイスを頂きました。
計六回のセミナーを通して、山地さん含めたゲストスピーカーのみなさんが共通して若者へ発信したメッセージに「好きな事をやりぬく力が強みになる」というフレーズがあります。これは、コロナ禍で苦悩する学生への希望となるメッセージでした。また、リーダーシップは傑出した誰か一人ではなく、チームの一人ひとりが、個性を活かしたリーダーシップを発揮することが大切であるといった、ハビタットのリーダーシップに共通する考え方が学生に伝わり、キャンパスチャプターの一員として活動する上での、そしてこれから社会に出て活躍する上での考え方の一つになったことを期待しています。
ハビタットでは、「これからの未来を築くのは今の若者たち」そうスローガンを掲げ、国内外でのボランティア活動の実践をはじめ、若者一人一人がリーダーシップを発揮し、より良い未来が築けるようオンラインセミナーなどの開催を通じてリーダーシップの育成に取り組んでいます。五月から始まった本セミナーは第六回の今回で一旦終了となります。スピーカーとして登壇くださった山地様をはじめ、本会の開催にご協力くださったPOD Corporationの皆さま、また参加くださった学生の皆さん、ありがとうございました。ハビタットは今後も様々な若者育成の機会を創出していきます。
POD Corporationについて:
人生に豊かさを。やりたい事、好きな事で成功を収め、社会に還元する。PODは東京、ロサンゼルス、ニューヨークをベースに社会的影響力の強いスポーツ、Performance & Arts、アントレプレナーの方々と共に、社会に必要とされる新たな価値創造を目指します。
ホームページ:https://www.pod-corp.com/