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11月25日のフィリピン国家災害軽減・管理評議会(The Philippine National Disaster Risk Reduction and Management Council)の発表によると、台風30号の被災者は、フィリピン全土で1,000万人近くにのぼり、死者は5,000名、行方不明者は未だ1,600名とのことです。家屋の被害は、全壊55万戸、半壊もしくは一部損壊が57万戸にのぼります。24万人が避難所で生活しているものの、319万人を超える被災者が屋外での避難生活を余儀なくされています。
被災直後より緊急支援を開始しましたハビタットは、イギリス政府より提供を受けた緊急支援キット4,000個の配布を、セブ島西部のバンタヤン島およびその周辺の島々で11月14日に開始しました。
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ホームパートナー:フローラさん一家(Flora) ボトンゴ島在住
台風30号の暴風により、一家の家の壁は2面が剥ぎ取られ、薄い天井には大きな穴があいてしまいました。それでも、一家は壊れかけた家で暮らすほかなく、雨が降るとコンクリートの床は雨水と泥に覆われてしまいます。そのため、家族は安心して眠ることができませんでした。そんな一家にハビタットの支援が届いたのは、11月14日のことでした。一家が暮らす小さな島、ボトンゴ島で、ハビタットが緊急支援キット113個の配布を行ったのです。フローラさんと彼女の夫は、緊急支援キットの中に入っていた防水シートを使ってすぐに家の補修に取り掛かり、穴のあいた屋根と壁を覆うことができました。
後日フローラさん一家を訪ねたところ、「家の中に雨が入るのを防ぐことができ、安心して眠れるようになりました」と話してくださいました。そして、目に涙を浮かべながら、「本当に本当にありがとうございます」と何度も繰り返し、感謝の気持ちを伝えてくれました。
防水シートという簡単な支援物資ですが、フローラさん一家にとっては貴重な贈り物になりました。
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ハビタットでは、30,000個の住居修繕キットの配布を予定しています。11月22日には、セブ島北部の都市ダンバンタヤンおよびサマール島東部のギアンで配布を開始しました。これらの地域は、高潮の被害はまぬがれたものの、猛烈な風で多くの家屋が破壊されてしまいました。家を失った被災者が、せめて雨露をしのげるよう、木材や屋根材、釘、ハンマーやのこぎりなどの資材や工具が住居修繕キットには入っています。その他にも、ハビタットは、被災した家屋を片付けるために必要なクリーンナップキット50,000個の配布に加え、将来的には住居の建築も計画しています。
ハビタット・ジャパンでは、一人でも、一世帯でも多くの方が安心して暮らせる場所を取り戻せるよう支援活動を行うため、寄付を募っています。皆さまのご協力をお願いします。
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◆ バックナンバー
2013.11.19 【フィリピン第3報】ギンサウゴン村の今
2013.11.13 【フィリピン第2報】ハビタットによる支援プラン
2013.11.12 【お知らせ】フィリピン台風30号「ハイエン」 被災者支援を開始
【フィリピン第4報】ホームパートナーストーリー
2013/11/26