国内居住支援「プロジェクトホームワークス」では、月に一度、オープンボランテイアデイを設けています。11月のオープンボランティアデイで訪れたのは、70代のご夫婦、高山さんのお宅です。ご主人が画家であることもあり、室内にはたくさんの画材や資料、アンティークな雑貨、そして棚に入りきらない本などが、所狭しと床の上に積み重なっていました。素敵な物ばかりですが、次第に夫婦の生活空間を圧迫する状態になり、どうにか整理して暮らしやすくしたいと考えていました。しかし、ご夫婦ともに持病を抱え、重たいものを持つことは難しく、手が付けられず、ご近所に住む息子さんも一人では片づけきれないと頭を悩ませていました。そこで、奥さんが地域の福祉センターに相談し、ハビタットに相談が寄せられました。

相談を受け、スタッフが事前に高山さんのお宅を訪問しました。ハビタットでは、相談をいただいたら、まずはご本人のお宅を訪問し、お話を伺いながら状況を確認します。その上でボランティアによる協力が必要か否か、改善できる状態かを判断した上で、目標を設定しています。高山さんのお宅の場合、処分するものは少なく、何をどう整理するかが課題となりました。そこで、棚や机の配置を入れ替えることで、隠れてしまっている棚を有効活用し、生活スペースを確保することを最終ゴールに設定しました。先日の活動では半日ということもあり、短期目標として、一つの棚を移動し、大量の本の仕分けを行うことにしました。

当日、高山さんのお宅に集まったボランティアは、キャンパスチャプターの学生3名と以前も参加くださった整理収納アドバイザー(ライフオーガナイザー)の方とそのご友人の計5名です。ボランティアに加え、息子さんもこの日ばかりはと時間に都合をつけ参加してくださいました。まずは活動できるスペースを確保するために大きなものを台所などへ次々と移動していきます。スペースが出来ると、とっても作業がしやすくなりました。

こだわりのある画家のお宅、素敵な雑貨や珍しい本がたくさん出てくるので、ボランティアたちも興味津々です。ご夫婦も古い棚を手に入れた経緯や、本の思い出などお話されながらの楽しい雰囲気での活動となりました。作業後半、動かしたかった棚が新たなスペースに収まると、思わず全員の拍手が溢れました。最後は床を綺麗に拭きあげ、長年散り積もった埃が拭われ、部屋がすっきりしました。

奥さんが相談を寄せてくださった際、ご主人は体調を崩し入院されていました。退院後に「片付けのボランティアさんが来るよ」と知らされ、不安な思いも抱いていたようですが、ボランティアたちの手際のよい作業と温かい雰囲気に、作業が終わるころにはとっても素敵な笑顔を見せてくれました。「予想以上です!すばらしい。本当にありがとうございます」と、とっても喜んでいただき、「少しゆっくりしていってください」と、活動後はご夫婦を囲んで、現在のお宅にまつわる昔話などをたくさん聞かせてくださいました。お話上手なご主人の話に聞き入り、ボランティアたちにも和やかな空気が流れていました。

今後はご夫婦でも出来ることを少しずつやって、本などの整理をしていきたいと意欲を見せてくださいました。一方のボランティアたちも「今回手を付けられなかった場所を今後も手伝いたい」と話しています。高山さんご夫婦と相談しながら、ご夫婦が安心して暮らせる環境を取り戻せるようお手伝いできればと思います。