海外へ行って家を建てよう!
9月18日、スリランカ西部のガンパハ県ニゴンボ(Negombo, Gampaha)で行われた海外住居建築活動(GV)が終了しました。参加したのは、ハビタット・ジャパン学生支部の一つ、青山学院大学「SHANTI SHANTI 国際ボランティア愛好会」のチーム。南アジア特有のうだるような暑さの中、10日間で8軒分の建築・修繕に取り組みました。
ハビタット・ジャパンによるスリランカGV派遣は実に5年ぶり。スリランカ北部がまだ内戦状態にあった2006年暮れ、それまで安全だと思われていた中部マータレー県でも爆弾テロ事件が発生したことから、安全が確保されていないと判断し派遣を停止していました。今回、ハビタット・ジャパンがスリランカ支援事業を開始したことをきっかけに、ハビタット・スリランカとの間で調整が進展。現場の治安等に問題がないことを確認できたことから派遣再開を決定しました。
その記念すべき1チーム目として活動したのが青学チーム。建築サイトとなったカドルカル村(Kadolkalle)では、総勢22人が2人から4人ずつのグループに分かれ、同時進行で、家2軒、屋根1軒、トイレ1軒の建築、また1軒の壁のコンクリート固め作業を行いました。
そのホームオーナーの一人、サラス・フェルナンド(Salas Fernando)さん(右写真)。20年住んでいる旧家は、勉強盛りの3人娘を含む家族5人が横になるだけでいっぱいとなってしまうほど小さく、部屋の壁も隣の家の壁と共有。家と家の間の空間に屋根をかけただけのような状態で、雨漏りもひどく、「眠れない夜もあった」と言います。今回、ハビタットの支援で部屋の増築を計画したサラスさん。「本当にうれしい。申し訳ないぐらいです」と感謝の気持ちを表しながら、年長の娘さん2人や青学チームのメンバーと協力し、家の基礎土台部分に使う土を運び入れていました。
村では、作業の休憩時間などに子供たちとも交流。メンバーが「みんなでちょっとずつ教えました」というアルプス一万弱を次々におねだりされるなど、チームは、作業を終えて車に乗り込む寸前まで囲まれ、村の人気者となっていました。
ハビタット・ジャパンでは今後も、このGV派遣を含め、多方面でスリランカを支援していきます。
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