9月10日、ハビタットが「地球の歩き方」とコラボする一般募集チーム「Japan Hope Builders」が、タイの首都バンコク郊外での活動を終了しました。 メンバーは大学生15名、社会人3名の計18人。初日からチームワークの良さを発揮。それぞれが積極的に役割分担し、大変な作業もみんなで声を掛け合って楽しく活動しました。雨季のため、雨で作業が中断したり、土が水を含んで重くなったりした中でしたが、毎日日が暮れるギリギリまで作業し、予定していた全工程を終えることが出来ました。 建築サイトは、昨年洪水で被害を受けたバンコク近郊のパットゥンタニ地区。1年近くたった今も家々の壁に浸水の跡が色濃く残ります。今回チームが支援したホームオーナーはパニダ（Panida）さん。これまでは両親の家で居候、10人という大所帯でなんとか生活していましたが、長女のキティヤ（Kittiya）ちゃんが生まれてからは、子どもの将来を考え、最低限のスペースが確保できる住まいを強く望むようになりました。そんな時ハビタットの存在を知り早速、支援を要請。2年以上と待ちに待って、ようやくこの日を迎えました。スーパーで夜勤の仕事をしているパニダさんと夫のキジさん。夜勤明けにも関わらず、寝る間を惜しんで作業に参加。パニダさんは、メンバーのために毎日ランチも作ってくれました。 最終日、完成を祝う家の贈呈式では、キジさんが「私たちの家を建てるために遠い日本から来てくれてありがとう。今、ずっと心待ちにしていた家が目の前にあって本当に嬉しいです。3人でこれからこの家をもっと素敵な家にしていきます。またタイに来てこの家に泊まっていってください」と挨拶。メンバーからは、家族のこれからの幸せを祈り、みんなで一生懸命折った千羽鶴をプレゼントしました。 今回参加した岸勇輝さん（大学4年生）は、「私は今回の活動に参加して、人の素晴らしさを感じました。少し前まで人があまり好きになれない時期もあったのですが、だからこそ、より痛切にその素晴らしさを感じたのかもしれません。これから自分が次のステップに進むためのヒントも得ることが出来ました。パニダさん一家を含む素敵な仲間に出会えたことを誇りに思い、感謝します」と、かけがえのないものとなった日々を振り返って語ってくれました。 メンバーそれぞれがいろいろな思いを胸に参加した建築活動。今後も、いつか人生の岐路に立った時、ふと、ここで汗を流して感じたこと、ホームオーナー家族や現地の大工さんとの触れ合い、そして仲間との絆が頭によぎるような、そんな8日間を作り上げていきたいと考えています。
◆活動風景
【1日目】セーフティオリエンテーションからスタート。鉄筋を組み、そこにセメントを流し入れて基礎造り。
【2日目】大工さん指導の下、ブロックを積み上げて壁づくり。その後、床づくりへ。雨を含んだ土はとっても重い！
【3日目】午前中は土運びリレー。午後は隣の小学校と1年前のチームが建てた家を訪問。
【4日目】壁が高くなると積み上げは大変。近所の子供も応援しに来てくれました！お昼は毎日パニダさんの手作り。
【5日目】床にセメントを流し込み、とうとう家が完成！贈呈式の後は家族と名残惜しい別れ。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ★次回募集について：来春もタイでの活動を予定。詳細が決まり次第、HPにてご案内します。普段は個人で参加するのが難しいハビタットの海外住居建築活動。ご参加お待ちしています！ ★バックナンバー（過去の活動リポート） ≫2012春 Japan Hope Builders 12-1 ≫2011夏 Japan Hope Builders 11-3 ≫2011夏 Japan Hope Builders 11-2 ≫2011春 Japan Hope Builders 11-1 ≫2010夏 Japan Hope Builders 10-3 ≫2010春 Japan Hope Builders 10-2 ≫2010春 Japan Hope Builders 10-1 ≫2009夏 Japan Hope Builders 09-2 ≫2009夏 Japan Hope Builders 09-1