Case_Study_NISSAN_Project_27_Sep_2010 (1).jpg今春4月からインド・チェンナイ郊外で行われている日産自動車支援による住居建築プロジェクト。今春3月末までに75軒の完成を目指し、12月現在、63軒が仕上げ作業の段階に入りました。入居を前に、家の完成、そして新生活のスタートを心待ちにするホームオーナー家族のこれまでの生活を追いました。
 
日産プロジェクトの支援先の一人、K. Sarojaさん(60歳)は早くに夫を亡くし、現在、日雇い労働者の一人息子と一緒に、息子が稼ぐ月給3,000ルピー(約5,500円)を頼りに暮らしています。二人は長年に渡り、雨漏りのする16平方メートル程の狭いスペースの家に住んでいましたが、状態がひどくなったため、州政府の支援を受けることを決意しました。
 
Case_Study_NISSAN_Project_27_Sep_2010.jpgしかし、その州政府支援も、彼ら家族がきちんとした住環境を持つには十分ではなく、その一方で、他の財政支援を受ける当てもなく途方に暮れていたところ、K. Sarojaさんはハビタットが実施する日産プロジェクトを知り、申し込みを行いました。そして数度にわたる審査を経て、その願いは叶い、プロジェクトを通じて支援する75家族の一つに選ばれました。K. Sarojaさんはうれしそうにこう語ってくれました。「プライバシーがあって安心できる暮らしが出来ることを何よりうれしく思います。旧家にはなかったトイレがあって、そして雨や風を心配することなく息子と生活できる家をありがとう。支援を頂いた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。」現在、K. Sarojaさんの家の建築作業は最終段階に入っています。
 
 
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2010.07.12 日産プロジェクト始動!@インド/チェンナイ郊外