everestbuild_japanhopebuilders (147).jpgエベレストビルド閉幕、ネパールに40軒のバンブーハウス完成!
 
10月8日、ネパール・ポカラ(Pokhara)で開催されたエベレストビルドが閉幕。日本からは、ハビタット・ジャパンを通じて12名(社会人9名、学生3名)が参加し、2軒の家を建築しました。チームが建てた家は、40軒あるうちの House No.13 と No.14。12名は6名ずつに別れ、それぞれニュージーランドのボランティアとともに活動しました(1チーム15名程度:日本6名、ニュージーランド6名、ネパール3名)。
  
everestbuild_japanhopebuilders (148_1).jpg2チームが支援した家族(ホームオーナー家族)は、プシュパさん家族(No.13)とラヴィさん家族(No.14)。プシュパさん一家は、先祖代々占星術師の家系。ネパールでは、自然の理や霊的な事象を神の導きとして重視する文化が存在することから、占星学の結果をもとに大きな決断を下す人々も。しかし近年は、若い人々をはじめ、非科学的なものを軽視する傾向が強くなったこともあり、プシュパさん家族の生活も次第に困窮。6人の子どもたちがきちんと成長していける家を手に入れることが一家の念願でした。また、ラヴィさん一家は、これまで農業を営みながら居住地を転々としてきましたが、借家住まいの生活から脱却しきちんとした将来を築きたいという気持ちが評価され、ハビタットの支援を受けるホームオーナーに認定されました。
 
今回建築した家は、世界のハビタットでも珍しいバンブーハウス(竹材住居)。日本でも竹は身近な素材である一方、竹で何かを作る機会よりは、食べる機会(タケノコ)のほうが多いためか、チーム全員が初心者同然。とくに竹を(均等の厚さに)割る作業は難しく、終始苦戦の様子が伺えました。竹壁作りは、この竹割り作業と、竹枠(縦向き)にその割った竹板(横向き)を織り込んでいく作業で構成されますが、チームはお互いに役割を替わりながら、壁作業をする組がどのような質や厚さの竹板を求めているかなどを掴むなどして、効率のよい作業を目指していました。
 
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【上段】竹板を割って整えた後、枠に織り込んで壁を作っていく
【下段】竹壁にセメント土を塗り、乾いた部分からペイントしていく
 
また、その作業は今回、他国のボランティアの強い要望から多国籍チームで行うことに。初日こそ互いに緊張し遠慮しあう場面もありましたが、2日目ともなると、ニュージーランドのボランティアも、ジョークを言ったり、簡単な日本語を聞いては使うなど、チームの中に少しずつ笑顔が。ときには、一度覚えた日本語が少しずつ変化し、最後には意味の分からない言葉が飛び交う場面も。それがとても面白いことに加え、その最後まで「一緒に建てる」ことを大切にしようとする姿に、初日あった「遠慮」は次第に「配慮」へと変わっていきました。また、ホームオーナー家族や現地のボランティアも一生懸命作業に参加。ラヴィさんの妻・ルパ(Rupa)さんなどは、30kg はある土やセメント袋を担いで斜面を行き来し材料を調達。ホームオーナー家族の作業参加はハビタットの支援を受ける条件の1つではあるものの、ルールだから協力しているのではない必死の姿に、多くの参加者が励まされていました。
 
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【写真左】和気藹々のチーム 【中央】ハビタット・ハウス完成!(No.13) 【右】最後に一人ひとりに感謝
 
最終日、贈呈式(House Dedication)では、参加者全員がホームオーナー家族と抱き合い、家族との別れを惜しむとともに、その前途を祝しました。プシュパさんは、「こんな立派な家が建ちました。本当にハビタットと皆さんのおかげです。この6日間、本当に楽しかった。家だけではない、今後への希望をもらったように思います」と、夢のマイホームを見ながら熱く語ってくれました。
 
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■エベレストビルドに参加して
everestbuild_japanhopebuilders (75_1).jpgE.O さん(ハビタット初参加・社会人女性):ネパールでの6日間は、「今まで生きてきた中で一番充実した時間」でした。現地へ行き、実際に自分の目で見て、肌で感じたものは、帰国後もずっと頭を横切って消えません。帰国後、「もっとみんなが住みやすい世界を作る手助けが出来ないか」と考えるようになりました。大きなことでなくていい、身近で出来る活動から始めていきたいと思っています。今回に限らず、ハビタットの建築活動参加は、本当に人生を変える経験になると思います。関心がある方は、悩まずに行動を起こすことが一番だと思います。 
  
everestbuild_japanhopebuilders (125_1).jpgM.O さん(ハビタット参加2回目・大学生女性):ネパールでの経験、そのどれもが色褪せることなく昨日のことのように思い浮かびます。大きな期待と不安を胸に出発し、現地でも言葉がうまく通じないもどかしさを感じたり、慣れない作業に苦戦したりもしました。でも、それ以上に、本当に大きな充実感と一歩を踏み出す勇気を与えてくれた1週間でした。世界中から集まった人たちと同じ時、同じ想いを共有できたこと、そして多くの仲間と笑顔に出会えたことを幸せに思います。
  
◆関連ページ
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写真で見るビルドウィーク Day 1 / Day 2 / Day 3 / Day 4 / Day 5 / Day 6
動画で見るビルドウィーク(NZチーム撮影編集)
動画 「One munite バンブーハウス」
動画 「エベレストビルド・イントロダクション」(英語解説)
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