キャンパスチャプターというハビタットの学生支部から活動が開始され、15周年を迎えたハビタット・ジャパン。今も学生たちの支援の輪は、全国に拡大し続けています。その一つが、新たに東海大学札幌キャンパスに設立された『Cise Habitat』です。Cise Habitatの代表を務める前田和佳奈さんが、キャンパスチャプター設立に向けての想いを語ってくれました。

 

大学一年生の夏休みに行ったカンボジアでは、お金では買うことができない、大切なことを学びました。家を建てるという活動だけでなく、現地の人との繋がりや、チームの仲間たちと本気で話し合ったことから、自分自身についても深く考えるきっかけとなりました。このさまざまな出会いや学びをくれたのがグローバル・ビレッジ・プログラム。海外で家を建てるボランティア活動に参加したことが、人生のターニングポイントとなりました。

翌年、大学二年生の夏にはチームリーダーとしてベトナムでの活動に参加しました。一年目よりさらに、家を建てることの意味や、一緒に活動した現地のご家族のために自分たちは何ができるのか、本気で考え悩み、何度も泣いてみんなで笑って喜んで、でも悔しい思いもしました。しかし、そうした一つひとつがまた自分を成長させてくれました。

こうした経験を通し、他大学のキャンパスチャプターの友人も増え、自分の大学にもキャンパスチャプターが欲しい!と思いました。キャンパスチャプターを通し、もっと多くの人にハビタットの活動を知ってほしい!私がそうであったように、自分の一歩踏み出したきっかけが、誰かの一歩に繋がっていくこと、また、チームで本気で何かに向かう楽しさ、誰かのために活動する喜びを知ってほしい!と思うようになりました。

  • 前田和佳奈さん(左)

  • 家の壁を建てている前田さん(中央)

 

『一人の力はちっぽけだけどみんなの力なら少しずつ世界は変わるかもしれない。」この言葉は私のモットーです。キャンパスチャプターから、自分の一番身近な大学の友人へ、そしてまたそこから北海道へと、支援の輪がどんどん広がればと思っています。海外だけではなくて、地域や災害支援などのボランティアも行いたいと考えています。自分たちにできること、道産子だからできる寒さにも負けない底力で頑張っていきたいです!Cise(チセ)はアイヌ語で家や住まいという意味があります。Cise Habitatのみんなにとって、ホームになるようなあたたかいコミュニティをみんなでつくっていきます!なまら頑張るべさ!

その他にも、北陸初となるキャンパスチャプターが福井にも設立され、日本全国で今日も若いリーダーたちが、地元で、被災地で、そして世界で自分たちに何ができるか考え、議論し、そして実行に移しています。