2月27日、チリをM8.8の大地震が襲いました。犠牲者は1,000人以上、被災住居は150万軒(うち少なくとも5万軒が要再建住居)に上ると報告されています。
 
ハビタットは、震災直後から調査チームを組織、サンチアゴ、タルカ、プエルト・サヴェドラ、ロス・アンゼルス、テムコ、クレプト、グレコにおいて、被災の程度やニーズに関する調査を実施しました。これらの地域は、被災地の中でもとくに被害の大きかった地域であり、例えばクレプトでは、約70%の家が居住不可能な状況にあります。他方、ハビタットが建築してきた住居は、1軒も倒壊していません。
 
現在、現地では、これら調査結果に基づき、緊急支援を開始しています。タルカでは緊急用テントの配布、36軒の住居建築を計画しているクレプトでは、瓦礫の撤去作業が進められています。
 
ハビタットは、1998年にチリでの活動を開始、これまでに3,500世帯に対する住居支援と、災害対応トレーニングの提供を行ってきました。チリ政府・住宅問題省(Ministry of Housing)とも協力関係を築いてきており、今回も、ハビタットが建築・技術支援を担当し、同省が被災者への住居補助(被災世帯に対する住居手当て)交付による財政支援を担当する形で連携します。
 
 
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2010.02.28 チリ大地震、ハビタット調査チームが現地入り