『Be a light for...』をテーマに掲げ、日本全国の学生支部、キャンパスチャプターのメンバーを迎えた年に一度の全国研修が、本年もゴールドマン・サックスのご支援をいただき、10月6日-7日にかけて静岡県御殿場市で開催されました。2009年に開始したこの全国合同研修も、本年10回目を迎えました。当初100人にも満たない参加者も、本年532人にのぼり、キャンパスチャプターの数は40団体に増え、ハビタットの学生ネットワークの輪が拡がっています。学生たちは各地域ごとにJCC(Japan Campus Chapter)として、東日本、西日本、東海、九州などでも地域ごとに学生たちがボランティア活動や募金活動に取り組んでいます。そうした全国の学生たちが一堂に会すことから、今年新たに『JCC Festa』(JCCフェス)と名称を変え、学生たちの更なる団結をはかる機会となりました。

『Be a light for...』の "Light" は、学生たち一人ひとりが持つ素晴らしい個性の象徴で、その個性をさらに周りの方のために輝かせていくことこそ、ハビタットの学生として努めていくことだとのメッセージを込めた二日間のJCCフェス。一日目、普段からキャンパスチャプター同士で交流している学生たちでも、全国から集まった多くのメンバーと会うのは初めてで、まずはグループ内で自己紹介から始めました。その後もチームビルドゲームやディスカッションを通して、自分の "Light"が何なのかを考えました。夜には4年生の先輩たちがいくつかのワークショップを同時開催。学生たちは自分が参加したいテーマの会場を選び、先輩たちが語る "Light"に耳を傾けました。その後再び全員が集まり、一日を振り返りながらフェスらしく、音楽と光で会場全体が一つになるセレモニーを行いました。二日目は、自分たちが気づいた"Light"をどうやって自分の身の回りに、また社会に灯していくことができるか。また、キャンパスチャプターが力を合わせ、JCCというより大きな "Light"として、社会に世界に貢献していくことができるか、ワークショップやグループワークを通して、議論し合いました。

JCCフェスに東海大学札幌キャンパスから参加した前田和佳奈さんは、
「今年の夏休みに、ハビタットの海外建築ボランティア(GV) に参加し、帰国後仲間たちと自分の大学にキャンパスチャプターを設立したいと希望し、JCCフェスに参加することにしました。フェスでは全国から集まった学生たちからキャンパスチャプターや、GVについて、ボランティアについても考えることができ、とても刺激になりました。自分の "Light" や相手の"Light" について考え、その"Light" を誰かのためにどのように使えるかも考えました。みんなで考えることで、自分の自信へと繋がりました。この二日間で全国の仲間たちと話し合ったことは、生涯の思い出になりました。札幌に帰り、いよいよキャンパスチャプターの設立をしたいと思います!」
と語り、チャプター設立に向けて仲間に声をかけています。

JCC Festaはハビタット・ジャパン事務局と全国から集まった4年生の学生たち47名により、約2か月間で準備が進められました。「全国から集まる皆に心から楽しんでほしい!」「学生生活の忘れられない2日間を!」と連日企画会議が行われ、時には終電近くまで議論が白熱することも。それでも先輩たちは、自分たちが協力する姿こそ、JCCの学生の在り方そのものであり、それを後輩たちに伝えていきたいと、お互いを尊重し合い、協力し合い、企画を進めていきました。

二日間を通じて灯った学生たちの "Light"が、各チャプターに戻ったと、どのようにそれぞれのコミュニティに渡されていくのか。全国のキャンパスチャプターのこれからの活動が期待されます。

本全国研修は、本年もゴールドマン・サックスのご支援により実施されています。2015年のご支援以来、首都圏だけではなく関西やその他地方含む、日本全国の学生リーダーも研修に参加できるようになりました。若い学生リーダーの育成にご支援くださり、ありがとうございます