ハビタット・フォー・ヒューマニティは、昨年5月に発生した中国・四川大地震への対応として、総額US$6 million(約5.5億円)の長期支援を行うことを決定、四川省の約900世帯に対して新たな住居・付属施設の建築を開始しました。

現在、第1フェーズとして、253世帯に向けた活動に取り掛かっています。村全体に存在した住居の95%が崩壊した四川省成都市彭州市小魚洞・太子村(Taizi village)では、春先から開始した56棟の建築がほぼ完成したところです(2009年7月31日時点)。また、4月からは中?村(Zhongba village)、6月からは?坪村(Yanping village)での建築に取り掛かっています。ハビタットのスタッフだけでなく、多くのボランティアが世界中から集まり手を取り合って、必死の復旧作業を行っています。
今回の地震では、建物に使われていたコンクリートが崩れ落ち多くの命が犠牲となったため、新しい住居の天井部分にはレンガと木材を組み合わせた上部構造を採用しています。また、人数が多く家畜を抱える世帯にとって十分なスペースがあるものとは言えませんが、比較的広く考案されています。

安全で長持ちし、広さや耐震性を備えた住居を短期間で建てることは簡単なことではありません。一軒の家を建てるにはUS$15,000(約14万円)、そして4ヵ月もの歳費を要します。労苦の耐えない作業ではありますが、一日でも早く元の生活に戻りたいと願う被災者を勇気付け、一緒になって汗を流し、いまこの瞬間も復興への一歩、さらに一歩を踏み出しています。