身近な地域に潜む住まいの貧困に取り組むハビタットの国内居住支援「プロジェクトホームワークス(PHW: Project HomeWorks)」は、「今ある住まいを守る」と、「新しい住まいにつなげる」2つを活動の柱として掲げ2017年4月より始動しています。

プロジェクトホームワークスの二つの柱

一本目の柱:「今ある住まいを守る」活動 その意義

主に、高齢の方や障がいをお持ちの方で、身体的または精神的な理由により片付けや清掃が困難な方のお宅の清掃支援などを行っています。

居室内が物で溢れると、平常時では不衛生になりがちなため健康被害の恐れが増しますし、災害時には怪我や逃げ遅れるリスクが高まりますので、居住環境を整えることは日頃の健康増進と防災にも役立ちます。
さらに、賃貸物件の場合は、契約更新時に更新されないといった問題が起こることがあり住まいを失うこともあります。
こういった理由から、「今ある住まいを守る」ための清掃支援等の活動は大変意義深いものです。
ハビタットは地域や行政、他支援団体と連携することでニーズにたどりつき、ボランティアと共に掃除や片付け、簡単な修繕などを行うほか、見守りを行い、必要に応じて福祉サービスにつなげるなど、居住環境の改善に取り組んできました。

二本目の柱:「新しい住まいにつなげる」活動 その意義

ハビタットは、住まいは社会との関係性を構築し、精神的なよりどころとなる生活の基盤、貧困からの脱却、そして健全な暮らしを営む上で欠かせないと考え、世界各国で住居建築や修繕などを通じて、住まいの改善・確保に取り組んでいます。
日本では、生活困窮者をはじめ、高齢や障がいを抱える方、一人親家庭など、入居できる賃貸住宅を見つけるのが困難な方を対象に、安心・安全に暮らせる住まい(民間・公営住宅)につなぐ取り組みをしています。

「居住支援法人」ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

上記の「新しい住まいにつなげる」活動をより本格的に深めるため、東京都より住宅要配慮者への住宅確保をサポートする「居住支援法人」としてハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは18年6月に指定を受けました。
これまで、ホームレス支援団体との連携により、賃貸住宅を探すのに困難がある方のアパート探しの同行、不動産業者への情報収集などを行ってきました。また、清掃支援や見守りなどの活動も実績として評価され、居住支援法人としての指定を受けることができました。
今後は居住支援法人として相談窓口をもうけると共に、不動産店に協力を仰ぎ、物件探しのサポートや情報提供、入居後の見守り活動に取り組むことで、新しい住まいにつなぐサポートにますます取り組んで参ります。

東京都居住支援法人一覧

*自治体や財団による助成金をはじめ、活動の質を高めるためには運営を支えるための資金が必要です。支援活動の基盤を支えるために、皆さまからの活動へのご理解とご寄付へのご協力をお願いいたします。

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