「豪雨被害が各地で発生していることを知り、京都にいる学生としてできることは何だろうか」、そう自問自答したのは京都外国語大学を拠点に活動する学生団体の一つ、京都外大ハビタットで代表を務める鍬田さんです。導き出した答えが、現地に赴き、被災した方が一日も早く元の生活を取り戻せるようお手伝いする、という答えでした。夜が明け迎えた9日の朝、団体のメンバーに京外ハビタットとして災害ボランティア活動に取り組むことの打診を行い、団体として災害ボランティア活動を実施することが決定、情報収集を開始しました。
そして迎えた14日(土)、京都外大ハビタットのメンバー4名が京都駅に集まり、京都府ボランティアセンターが用意したバスに乗り込み、京都府北部の被災地に向かいました。
チームが訪れたのは被害にあった地域の一つ、宮津市の市民体育館から徒歩10分ほどのところにある村です。裏山が土砂崩れを起こし、4軒の家屋に土砂が入り込み、そこから溢れ出た土砂が道路やほかの家にも流れ込むという被害が起きていました。当時溢れ出た土砂は成人男性の太ももまで達していたそうです。
現地に降り立つと、堆積した泥で道路一面が茶色に染まっている様子に驚いたと鍬田さんは話します。チームは午前と午後のあわせて4時間、こまめに休憩をとりながら家屋や水路の泥だし作業に取り組みました。水を含んだ泥が入った土嚢袋は通常の4倍もの重さに膨れ上がり、それらを一輪車で所定の場所に運ぶ作業には若い力が必要だと感じたそうです。
「事前に現地の状況を調べて」そうハビタットのスタッフにいわれたことで、派遣までの間情報収集に努めたからこそ、調べた事と現地で見て感じた事とのギャップを感じ取ることができたと鍬田さんは話します。また、被災された方とお話する中で、ボランティアに対して『ありがとう』や『これを経験にするんやで』と言ってくださる方もいて、若者の存在がマンパワーになるだけでなく、コミュニティに元気や活力を与えられるとも感じたそうです。
京都外大ハビタットでは、災害ボランティア活動を継続すると共に、メディアでは伝えられていない、自分たちが目で見て感じた被災地の様子を団体のSNSを活用して発信していくそうです。14日に実施したボランティア活動の様子、また21日(土)に予定している活動の様子はこちらをご覧ください。