2018年4月宮崎県五ヶ瀬町、熊本県西原村
2015年にSDGs(持続可能な開発目標)が国連で採択されて以来、日本でも本事業また社会貢献活動の一環として、SDGsの達成への貢献を掲げている企業が増えつつあります。その中でも、未来のエネルギーを担う事業を行っている日本のリーディングカンパニー、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社(JRE)は、ハビタットと協働し、再生可能エネルギーの可能性と重要性について、若い世代に伝える活動を行っています。
4月21日宮崎県五ヶ瀬町に、17名のキャンパスチャプター(CC)の大学生、3名の宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の高校生、ジャパン・リニューアブル・エナジーの社員の方々が集結しました。
昨年に続き実施した中九州大仁田山の風力発電所の見学には、今年は高校生も一緒に参加しました。高さ118メートルという風力発電に圧倒され、「大きい!」と感嘆の声を上げる学生、プロペラの大きさや回る速さについて熱心に質問をする学生、写真を何枚も撮る学生、みなそれぞれにクリーンエネルギーを生み出す技術を五感すべてで感じ取ろうとしているようでした。風力発電というものを間近で見て、その規模を感じ、再生可能エネルギーを身近にとらえるきっかけが生まれました。
山を下り、町内の会議室に移動し、エネルギーをより深く学ぶ時間をとりました。まず、JREの社員の方が、再生可能エネルギー、日本のエネルギー政策、そしてJREの取組みを講義形式でお話ししてくださいました。そして、「架空の国のエネルギー政策を考えてみよう」というテーマで、ワークショップを実施。大学生と高校生の混合グループで、様々なステークホルダーの利害関係を考えたり、資源や外交を考慮した10年後のエネルギーミックスなどを検討しました。
各グループには、JREの社員がメンターとして加わり、ディスカッションの進行と、エネルギーに関する知識面でサポートをいただきました。ワークショップの最後に各グループが発表した意見は様々で、短時間で深い議論がなされた様子がうかがえました。
参加した大学生からは、「さらに詳しいワークショップがしたい」「再生可能エネルギーをさらに普及させるにはどうしたらよいか考えたい」などとても意欲的な感想が聞かれました。
持続可能な未来を考え、自分事としてとらえるきっかけとなった今回の活動は、ハビタットのユースを応援くださる企業との協働により実現したものです。未来を担うチェンジメーカーの育成を目指すハビタットにとって、JREのような革新的な事業を行う企業のサポートが欠かせません。
翌日4月22日、CCの大学生は熊本県の西原村を訪れました。
熊本地震から2年が過ぎた地で、住民の話を聞き、実際に村内を歩いて見て回りました。多くの家屋の解体が進み、空き地には徐々に復興住宅が建ちつつあります。前日のマクロの視点での研修から変わって、この日はコミュニティの中でのミクロの視点で、災害について自分事に捉える時間となりました。西原村では、棚づくりなどのボランティア活動にも参加し、身体を動かし地元へ貢献することもできました。
ハビタットは今後も、企業や個人のサポーターと協働で、未来を担う若者の育成を行っていきます。