2007年9月12日、現地時間午後06:21(日本時間午後08:21)、スマトラ島ベングクル(BENGKULU)州南西沖105kmの海底30kmを震源として、マグニチュード8.4の地震が発生した。周辺地域ではM4.7から6.6の余震が続き、翌日13日はM7.9の地震が発生している。
UNOCHAの報告では、約45,000軒の家屋、995の教育施設が被害を受けたと報告されている。(9月17日OCHA Situation Report No.4)スマトラ島南西部のベングクル県では、家屋の被害は全壊7,042軒、一部損壊18,283軒と報告されている。(9月16日Satkorlak penanggulangan Bencana http://www.satkornaspb.go.id )同県では2000年にもM7.9の地震があり、100人が死亡、2800人が負傷し、約4万の建設物が被害を受けた。
2004年12月に経験した地震と津波への恐怖心から、人々は家を飛び出し、内陸へ逃げた。停電や電話の回路傷害のために被害状況の把握など情報収集は困難であった。最初の地震は少なくとも近隣の4カ国で体感され、約1900km近く離れた都市でも高層ビルのゆれが報告されている。
ベングクル県の気象局のスハルジョノ氏によると、地震の約20分後、高さ約1メートルの津波がパダンをおそった。太平洋津波警報センターも小さい津波が発生したと報告している。しかし、被害の多くは地震によるものであった。建築物の崩壊や火事による死亡が報告されている。アミン・クルニア医師によると、ベングクルでは少なくとも194名が負傷しており、彼らは病院の壁にひびが入っているために屋外で治療されている。
震源地から遠く離れたインドネシアの首都ジャカルタにおいても、高層ビルが揺れ、オフィスから人々が避難した。マレーシア、シンガポール、タイでの高層ビルでも揺れが報告されている。壮行会
スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領はインドネシア国家災害管理調整庁にインドネシア国家警察に人員を緊急に雇用し、対応にあたるよう指示した。現在、インドネシア政府関係各省庁、各国連機関、国際および国内NGOが、食料やテントの配布など緊急対応支援を行っている。
ジャパン・プラットフォームでは今回の地震被害者への対応のため、現地へスタッフを派遣し、本格的な支援活動の準備をすすめています。http://w3.japanplatform.org/top.html
情報源:
Associated Press, Indonesian Red Cross, ANTARA News, Jakarta Post, Kompas Cyber Media, UNOCHA, JPF