2007年7月20日(バンコク):2004年12月に発生したインド洋沖津波はインドネシアのスマトラ島西海岸に大きな被害を与えました。ハビタット・フォー・ヒューマニティは、被災家族と共に家の再建を行ってきましたが、この度、災害から二年半、地域の人々の期待に添って活躍しているNGO団体として、現地ハビタットチームがインドネシア政府から表彰を受けました。
この賞は、アチェジャヤ県チャランにおいて、アチェ州知事のイルワンディ・ユーサフとBRR(再建と社会復帰のための機関)理事長カントロ・マンカサブルートより与えられました。ハビタットの代表としてインドネシアでの復旧活動の指導者であるトッツ・エスカラダが受賞しました。
額の文字は、地域のアチェ方言で、「本当にありがとう。アチェ県アチェジャヤ地方の人々より」と記されており、ハビタットは、その地方で活動を行っている50のNGO団体の中から選ばれた2団体のうちの1つでした。
今回の受賞は、ハビッタットの将来へ布石となります。近年、ハビタットは自然的、人為的両方の理由で起こった災難への対応能力を築き上げてきています。「シンプルで住みやすく、手頃な住宅を提供してきた団体として、災害後、適切な人材を送り、被害に遭った家の再建の手伝いや永久的な住居の建築の手助けを行い、再建の過程において、技術的、組織的専門知識を提供します」と、ハビタット・フォー・インターナショナルのCEOジョナサン・レックフォードは言っています。
この津波に関連した活動だけでなく、ハビタットでは、アメリカ(ハリケーン・カトリーナとリタによるメキシコ湾岸での支援)、レバノン、タジキスタン、パキスタン、そしてフィリピンとソロモン諸島など、世界中の国々で起こる、ハリケーン、台風、地震、地すべり、洪水、そして紛争などの問題に対応しています。
「災害の後に永久的な住宅を建て、地域社会を作っていくという私達の責務は長期的なものです。時間がかかります」と、ハビタット・アジア・パシフィック地域の副理事長スティーブ・ウィアーはいいます。「その責務は、ドアや壁や、屋根といった物理的な構造だけでなく、それ以上に貧困による計り知れない影響、特に津波のような急に起こる大きな災害によって引き起こされた影響を削減するために適切な対処をするということです」
ハビタットの、地域ベースの災害対応モデルは、村のリーダーたちと被害に遭った家族たちに、どのように再建を進めて行くかということ、そして、現地の資源を最大限に利用することの決定に参加するように広く呼びかけたことにあります。
ハビタットは、アチェ県西海岸で約800世帯を支援しました。ハビタット・インドネシアの指導者、エスカラダは受賞の際に、「(スマトラ島西海岸は)アチェで津波被害を受けた地域のなかでも最も困難でしかし活動しがいのある地域」であり、ほとんどのNGOは安全を求めてこの地域で活動を行っていないと、支援先地域の状況について語りました。この地域で、ハビタットスタッフとプロジェクトは脅迫や犯罪行為にも対峙したことがあります。「ある意味、これは私たちが掲げている任務への決意が試されています。愛の行動がすべてなのです」
最終的に、ハビタットのインドネシア津波再建プログラムは4,000家族以上の住宅建設、再建、そして住宅修理を支援し、2008年末までにはさらに2,000家族への支援を予定しています。ハビタット全体として、津波の影響があったインドネシア、インド、スリランカ、タイにおいて、2008年末までに21,000軒ほどの永久的な住宅を得る支援をしたいと考えています。この津波再建活動で最近のニュースは、ハビタット・インドネシアによるスマトラ島の西海岸にあるムーラボにおいて1,500軒を達成したことです。
インドネシア津波復興支援活動が表彰されました
2007/08/06