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ウタム・シャーカーさんはバングラデシュのジェソール地区にあるチョトパスラという小さな町に住む、三人の娘を持つ父親です。ウタムさんは理容師をしており、村の市場に小さな店を構えています。
ウタムさんは小さな家に、妻のパルボッティ・ラニ・シャーカーさんと、三人の娘、そして年老いた母と住んでいます。その家は、竹の囲いでできた壁にブリキの屋根、土間でできています。一部屋しかなく、ベランダに屋根はありません。雨期になると、雨水が屋根と壁から漏れ、洪水がその地域で起きると、家はひどいダメージを受けてしまいます。チョトパスラは盆地にあり、一年のほとんどが水浸しの状態です。
ウタムさんとパルボッティさんはより良い家を建てる事が長年の望みでした。しかし、彼らの経済状況は新しい家を建てるのに十分な貯蓄ができる状態ではありません。でも、今回、日本のハウスサポーターの支援によって彼らの長年の夢が実現しつつあるのです。
ウタムさんは、現在建築中の家に彼自身の小さな床屋を設けたいと考えています。彼は、「新しい家ができたらその家で床屋を営むよ。市場にある店はとても小さくて、夏には本当に暑くなるんだ。店の中で座って、仕事をするなんて不可能に近いぐらいだよ。お客さんも文句を言うけど、私には快適な環境でヘアカットを提供できる手段がないんだ。だから、私の家に自分の店を持つ事がとても楽しみだよ。その方が店の賃料も払わずに済むから貯金にもなるしね」と話しています。
ウタムさんの妻のパルボッティさんは若くして三人の子供の母親になりました。彼女はどう見ても二十歳を過ぎているとは思えないのに、一番上の娘はすでに九歳です。一歳の子供を抱きながら、パルボッティさんは竹の小枝で籠を編みます。彼女は、三人の娘に最低限の教育を与え、早すぎる結婚を避けさせたいと考えています。だからこそパルボッティさんは、少しでも多くの収入を得るために、暇な時間に忙しく籠を編んでいるのです。
この写真を撮る時、自分の息子がもうすぐ丈夫なハビッタットハウスに住むのだと、ウタムさんの母親はとても嬉しそうでした。
ウタムさんは、ハビタット・バングラデシュ支部の「セーブ&ビルド(貯金&建築)」メンバーです。家族は6月下旬の引越しをとても待ち望んでいます。