今春、日本からミャンマーへのGVチームの派遣が世界で初めて行われようとしています。チームメンバーはハビタットの学生支部のメンバーで構成され、リーダーも学生からの立候補を募りました。そんなチームのリーダーに立候補してくれたのが、日本大学2年生のキャンパスチャプター(Ala-N)代表の青柳智也くんです。

そもそも、ハビタット事務局から学生に向けて「世界で初めてミャンマーへのチームを派遣してほしい」そうメッセージを送ったのが今回のチーム結成のきっかけでした。チームの構成は各大学から自由に参加希望者を募集する今回の派遣は、多くのことが初めてのものです。そんなチームのリーダーに青柳くんが立候補したのには、Ala-NでのGV派遣での経験がありました。

「高校時代はボランティアには興味もなかったし、何かの代表を務めたり、人の前に立つような立場ではなかった」そう青柳くんは話します。そんAla-Nに入った理由もボランティアへの強い興味などがあったわけではなく、友だちに誘われたから、という理由でした。しかし、2回のGV参加での出会いが彼を変えました。「2回目のGVチームのリーダーで、CCの代表でもあった三科くんのチームの作り方や、後輩へのメッセージの伝え方がすごく上手くて尊敬出来た」GVを振り返りそう語ります。尊敬できる先輩との出会いから、彼の視点が変わりました。「自分がこれまで経験してきた『楽しい』や『すごい』といった感情を後輩に伝えたい」それまでは先輩の背中を見て様々なことをただ学ぶ立場から今後は先輩として、得たものを後輩に伝えたい、そう変化しました。その意思から2年生の夏にはGVリーダーを務め、後期からはAla-Nの代表にも就任しました。

リーダーとしてメンバーを率いたGVでは、青柳くんは『伝えること』の難しさを実感したと言います。「自分の中でのGVは楽しみながらやるもの、という考えがうまいこと伝えられなくて、楽しむことだけが強調されることもあった」今年の夏のGVをそう話します。しかし、GVが失敗に終わることはなかったようです。「GVを通して『伝える』ということは、1度はできました。次は代表としてやりたいことや、やるべきことをしたい。それに、Al-Nには自分の他にもGVリーダーを任せられるやつがもういるので、2回も自分がAla-Nでリーダーをやる必要はないかなと思いました」代表に就いたのちの思いをそう話します。

また、青柳くんは話の中で代表としての目標も話してくれました。「今のJCCは組織も大きいし、1つ1つのCCが面白いことをしてる。けど、まだ1つになりきれてないって感じます。僕が代表の間は、全国のCCが同じ方向をしっかり向いて今以上に魅力のある組織にしたいと思ってます」と、学生として組織の中にいるからこそ感じる問題点をあげた上で、こう続けました「そのためにいろいろな大学から意欲のある人が集まるこのGVのリーダーをやって、関東だけでなく関西ともさらにつながりを強くして、JCCのメンバーがみんなで同じ方向を向いているような組織にしたいです」と、力強く話してくれました。

 

高校時代の同級生に、ボランティアやサークルの話をすると時々馬鹿にされることもあり、1年生の時はそれが少し嫌に感じることもあったと言います。しかし、そこからの心境の変化もありました。「今は、何を言われても大丈夫です。1年生の時と違ってやってる理由とかも話せるし、何なら活動を広めて誘ったりもしちゃいますよ」と笑いながら答えてくれました。1年生から、CCやハビタットの活動に参加する中で色々な人の話を聞き、経験を重ねる中で一歩一歩確実に進歩している青柳くんが、また未知の土地であるミャンマーで何を見て、自身とCCの成長に繋げるのか、Ala-Nと春のミャンマーGVチームの活動に注目です。

 

筆:広報インターン 喜多