ハビタット・ジャパンは、「施設支援」プログラムを通じて、児童養護施設や母子生活支援施設といった施設の住環境の課題に取り組んでいます。その一環として、横浜市にある障害児入所施設「横浜訓盲院」の1・2階トイレ改修がブルームバーグと株式会社サンゲツのご支援により、3月4日に完了しました。
「横浜訓盲院」改修の背景
身体、知的、精神(発達障がいを含む)の障がいのある児童、約40名が入所・生活する「横浜訓盲院」の建物は、築60年を迎え、老朽化が深刻となっています。ハビタットは、施設の喫緊のニーズに応えるため、2021年より居室や洗面所などの改修に取り組んできましたが、訓盲院からはトイレの修繕についての相談が数年前より寄せられていました。
トイレの改修計画を進めるにあたり、施設の職員へのヒヤリングを行う中で、以下の課題点が上がりました。
- 配管の劣化による強い臭気が発生し、隣接するリビングにまで広がっている
- トイレ入口の扉が重い開き戸で、障がいのある子どもには開けづらい
- 3・4階の一部トイレは個室化されておらず、プライバシーが守られていない
- 個室が狭く、介助のスペースが確保されていない。また、体格の大きい子どもは足が扉にあたり、閉められない
これらは、子どもたちの生活の質に直結する深刻なものです。そこで、ハビタットは、介助が必要な子どもでも使いやすい空間づくりを目指すトイレ改修プロジェクトを立ち上げました。
新しいトイレのデザインと改修内容
トイレの全面改修には、配管から交換する大規模な工事が必要となり、費用も大きく膨らみます。こうした施設の現状をご理解くださったハビタットの企業パートナーよりご支援をいただき、4階建ての建物のうち、まずは臭気の激しかった1・2階の改修を行うことになりました。
株式会社サンゲツからは、資金面でのご支援に加え、床材のご寄贈や全体の配色コーディネートにもご協力いただきました。サンゲツのデザイン担当者が実際に現場を確認し、職員の方のご要望を伺ったうえで、扉・床・壁それぞれについて2種類の配色案をご提案くださいました。また、子どもたちが転倒した際の怪我を軽減できるよう、クッション性の高い床材もご提供いただきました。
施設職員と子どもたちの反応
1・2階のトイレ改修が完了した後、施設からは多くの喜びと感謝の声が寄せられました。子どもたちは「きれい!」と嬉しそうに話し、改修後のトイレをとても気に入っている様子でした。また、1階・2階の子どもたちと担当職員の方々からいただいたメッセージカードには温かい言葉がたくさん綴られていました。
ハビタットでは、今後3・4階のトイレ改修も進め、できるだけ早い時期に、すべてのトイレを安全で使いやすい環境に整えてまいります。今回のご支援をいただいた企業パートナーの皆様に心より感謝申し上げるとともに、子どもたちが安全で快適に暮らせる環境を提供するため、引き続き皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。