ハビタット・ジャパンでは、児童養護施設や母子生活支援施設が抱える住環境の課題に応えるため、施設の改善・環境整備を目的とした「施設支援」プログラムを展開しています。その一環として、神奈川県横浜市にある障害児入所施設「横浜訓盲院」でのトイレ改修プロジェクトが新たにスタートしました。本プロジェクトは、株式会社サンゲツやブルームバーグなどの企業パートナーのご支援により実現しました。
横浜訓盲院は、身体、知的、精神(発達障がいを含む)の障がいのある児童を対象とした入所施設です。築60年を迎える4階建ての建物は老朽化が進み、ハビタットではこれまでも居室や水場の改修に取り組んできましたが、深刻な課題であったトイレの改修が遂に実現します。従来のトイレは、配管の劣化による強い臭気があり、衛生面で大きな課題を抱えていました。さらに、一部のトイレは排せつの介助のため扉がない構造で、子どもたちのプライバシーや尊厳を損なう状況でした。個室化は、こうした問題を解消し、排泄に関する基本的な生活習慣を身につけるためにも不可欠な取り組みです。
個室化されていないトイレ
蓋が外れた換気扇
穴が空いたトイレ入口の扉
こうした状況を受け、ハビタットは一昨年から職員への聞き取りを重ね、子どもたちと職員双方のニーズを踏まえた改修計画を策定しました。そして、4フロアのうち2フロア分の改修資金を企業パートナーよりご支援いただくことができました。改修にあたっては、小型便器の導入や、開き戸からスライド式扉への変更を行い、限られたスペースでも安全に利用できる設計を行いました。また、緊急時には外側から解錠できる鍵付きドアを採用し、子どもたちが安心、安全に利用できる環境づくりを進めています。
改修後のイメージ
新設する便器
操作しやすいレバーの手洗い場
改修工事は1月に着工、約2ヵ月の工期を経て3月上旬に完成予定です。一方で、残された3階・4階のトイレも老朽化が進んでいますが、現時点では改修に必要な予算の目途が立っていません。子どもたちが安心して暮らせる環境を整えるため、引き続き皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。