子どもたちと支援者が見守る中、新たな創造の空間が誕生
2025年9月6日、東京都町田市の児童養護施設「バット博士記念ホーム」にて、竣工したばかりの「クラフトルーム ノア」の完成披露式典が開催されました。式典には代表児童2名を含めた施設関係者をはじめ、ハビタット・ジャパンの理事、施工チーム、本プロジェクトをご支援くださった企業・団体の代表者が一堂に会しました。
施設長の宮本和武氏は、約5年にわたる構想を実現へと導いたすべての関係者へ感謝の言葉を述べられました。続いて、クラフトルームを利用する児童の代表が感謝の気持ちを伝えくれました。
「幼い頃からモノづくりが大好きでしたが、作業できる場所が限られていたため、自分の思い描く作品を自由に作ることができませんでした。『クラフトルーム ノア』では、木工はもちろん、あらゆる工作に挑戦できます。今の自分たちだけではなく、未来の子どもたちにも残せる場所をつくってくださり、心から感謝しています」
こう話す児童の瞳には、創造への期待と喜びが輝いていました。
式典では、ハビタット・ジャパン常務理事のセシリア・メリン氏より子どもたちへ鍵が手渡され、代表児童がクラフトルームの扉を初めて開くと、会場には歓声と拍手が沸き起こりました。参加企業の方からは「弊社が社会貢献の一環として、携わったプロジェクトが無事完成し、本当に嬉しく思います。この喜びをボランティアとしても参加した社員たちと分かち合いたい」と笑顔で語られました。
「クラフトルーム ノア」は、子どもたちの創造活動の場であり、さらには地域の文化や交流の拠点として地域の子育てと学びを支えるネットワークづくりの場となることが期待されています。
本プロジェクトは、15を超える企業・団体、そして多くの個人支援者の皆さまのご協力により実現しました。改めて、全ての関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。ハビタット・ジャパンは、これからも「家とコミュニティ、そして希望を築く」というミッションのもと、子どもたちと地域の未来を支え続けてまいります。