ハビタットの活動に賛同する全国40もの学生団体(キャンパスチャプター)には、約3,000人のメンバーが所属しています。メンバーに新入生を迎え入れた5月、そして6月に、キャンパスチャプターの代表を務める東西の学生たちがキャンパスの垣根を超えた合同の新入生歓迎イベントを実施しました。
5月10日(土)、東日本のキャンパスチャプターから約150名の学生たちが渋谷区に集結し、21のグループに分かれて、ゴミ拾い活動に取り組みました。参加者からは「初対面のグループメンバーと仲良くなれただけでなく、普段はあまり意識していない街中のゴミを見つけて歩くことで、別の視点から街の姿を見る機会になり、新たな発見がありました」といった声があがりました。また、ゴールとなった渋谷区内の大学キャンパスでは、春の海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ(GV: Global Village)」で、カンボジア、ベトナム、インドネシア、ネパールに参加した学生からの活動報告が行われ、GVへの関心を高める機会にもなりました。
そして、6月14日(土)、西日本のキャンパスチャプターに所属する学生が、関西・広島・九州の3拠点に集まり、新入生歓迎イベントを同日開催しました。当日は、雨の予報にも関わらず、京都に約70人、広島に約40人、福岡に約20人、合計で約130人が参加しました。開会式は各拠点をオンラインで繋ぎ、一つの場所に集まることが叶わなくとも、画面越しに大勢のキャンパスチャプターのメンバーに出会う機会となりました。その後、各拠点で企画したGVに関するワークショップ、スポーツ大会、海岸清掃などが行われ、参加者同士の交流を深める機会となりました。参加した学生からは、「同じエリアで活動する他のキャンパスチャプターのメンバーと知り合うことができ、今後の活動への意欲につながった」といった声があがりました。
今回、東西での新入生歓迎イベントを企画したのは、昨年12月にキャンパスチャプターを前代表から引き継ぎ、新たに各団体の代表となった大学2・3年生たちです。本イベントの開催にあたっては本年2月頃より準備を進めてきました。
東日本の代表メンバーをまとめる早稲田大学3年の高橋さんは、「今回は私たちが東日本の各キャンパスチャプターの代表となって、初めてのイベントの企画となりました。各団体の枠組みを超えて、合同で企画を進めていく中には、スケジュールの組み方や進め方など、手探りの状況もありましたが、参加してくれた新入生たちにハビタットの活動の楽しさを知ってもらえたことが大きな達成感に繋がりました」と話しました。また、西日本の代表メンバーをまとめる京都外国語大学3年の鈴木さんは、「西日本エリアは、例年は一拠点に集まり実施してきましたが、今回は遠方からの参加者の負担を考慮し、3拠点での同日開催としました。初の試みでしたが、例年より多くの学生が参加してくれ、ハビタットの今後の活動に繋げることができました」と感想を寄せてくれました。
6月末には東日本のキャンパスチャプターの学生による夏合宿が予定され、本年9月には全国の学生が一堂に会して行う全国合同研修「JCC Festa 2025」が開催されます。こうした活動を通じて、ハビタットの代表学生たちは、息の長い住まいの課題に対する若者の関心を高め、支援の輪を広げる重要な役割を果たしています。キャンパスチャプターは、ハビタットにとって未来を共に築く心強いパートナーです。