A Life of Service
2024年12月29日、ジミー・カーター元米大統領(享年100歳)が永眠されました。ジミー・カーター元米大統領は、1984年以来、毎年ハビタットの活動にボランティアとして参加くださったほか、世界各地で「JCWP:ジミー・カーター・ワークプロジェクト」を開催し、これまでに14カ国で10万8,000人以上のボランティアと手を取りあい、4,447戸の住宅の建設、改築、修繕に取り組み、多くの人々に家、そして希望をもたらしました。
ジミー・カーター元米大統領の死を悼み、ハビタット・フォー・ヒューマニティは世界とともに哀悼の意を表します。カーター元米大統領と故カーター夫人は、40年にわたり思いやりと優しさの模範となり、適切で手頃な価格のシェルターが世界中で必要とされていることに光を当て、ハビタットと共に、世界中のコミュニティに希望と機会をもたらし、多くの人々にポジティブな影響を与えられました。カーター元大統領に影響を受けた一人が、ハビタット・ジャパンのサポーターである渡邊真理子さんです。
渡邊さんは、学生時代、ハビタットの学生支部「キャンパスチャプター(CC)」の一員でした。1999年春、京都外国語大学を拠点とするCCの副代表を務めていて渡邊さんは、京都外国語大学、そして関西学院大学と神田外国語大学にある3つのCCメンバーと共に訪米し、ハビタット・インターナショナルを訪問し、米国内の活動にボランティアとして参加したほか、訪米中にカーター氏にお会いすることができた日本人ボランティアの一人です。渡邊さんたち学生は、JCWPが翌年フィリピンで開催されることを知り、日本のキャンパスチャプターによるフィリピンでの活動をカーターご夫妻に伝えたいという思いから、面会を希望し、叶ったそうです。面会が実現した場所は、1月9日に葬儀が執り行われるジョージア州のマラナタバプティストチャーチでした。
渡邊さんはカーターご夫妻にお会いした日を振り返り、「もちろんカリスマ性はあるのですが、私たち学生に "We are all the same as volunteers."というような、あくまでも一ボアランティアとして同じ目線、立ち位置で活動しているとおっしゃっていて、より親しみを感じたことを覚えています」とカーター氏の印象を教えてくれました。そして、「毎年ボランティアとしてハビタットの活動に参加してくださったカーターご夫妻が、ホームオーナーさんはもとより、年齢も性別も国籍も育った環境も全く違う一ボランティアである私のように、どれだけの人々の心をひきつけ、その心により良い世界へと繋がる思いやりの種をまいたのでしょうか。終わりのないその影響は計り知れませんね」とカーター氏の訃報に接し、メッセージをお寄せくださいました。
PLAINS, GEORGIA, USA (1999) -- 日本から訪米したハビタットの大学生ボランティアとカーターご夫婦
カーター氏は、平和や環境、貧困、人権などの分野において、絶え間なく活動家として世界の人々と手を取りあい、多くの人を結びつけ、世界がより良い場所になるよう尽力されました。カーター氏が残された志をこれからも受け継ぎ、一人でも多くの方が安心安全に暮らせる住まいを持てるよう、より多くの人と手を取りあい活動してまいります。カーター氏の安らかな永眠をお祈り申し上げます。