ハビタットの国内居住支援プログラム「プロジェクト・ホームワークス(PHW)」で取り組む清掃・片付け支援は、ご自身では居室内の片付けが困難なご高齢の方や障がいをお持ちの方、またひとり親世帯に寄り添い、ボランティアの協力を得ながら居室内の住環境改善を目指しています。このプログラムには2018年からのメットライフ財団からの支援を受けて、毎年、メットライフ生命保険株式会社(以下メットライフ生命)の社員の皆さまがボランティアとして活動にご参加くださっています。今年は9月から11月の3ヵ月間にわたり、合計33名の方がボランティアとして活動に参加くださいました。
メットライフ生命の皆さんと支援にあたったお一人が、都内に単身で暮らす80代の田中さん(仮名)です。 田中さんには遠方に暮らす娘さんがいます。しかし、娘さんも長年実家に上がらせてもらえず、ようやく家の中に入ると、家の中がモノに溢れた状態だったそうです。歩行に杖が必要となった田中さんにとって、モノに溢れた居室に暮らすのは、転倒のリスクが高まり危険な状態です。しかし、娘さんお一人では状況を改善することは困難な状態でした。そこで、田中さんを見守られているケアマネジャーさんからハビタットに相談が寄せられました。
そこで、10月、11月の月一度、メットライフ生命の社員の皆さんにご協力いただき、田中さんのお宅の片付けに着手しました。田中さんが自宅で多くの時間を過ごすと話されていた寝室には、ベットの周りにもモノが溢れている上に、電球が外れ真っ暗な状態でした。そこで、まずは懐中電灯で居室を照らし、電球をつけることを優先して活動しました。部屋に灯りがつくと、居室の全容がくっきりと判明しました。窓までびっしりモノが溢れ、カーテンを開くことも、窓を開けることもできないため、2回の活動ではベット周りと窓際までの動線確保をゴールに掲げ活動を進めることになりました。その他にも、物置となってしまったお部屋のモノを仕分け、換気ができる状態を目指しました。
モノの仕分けは、そこに暮らす方が積み重ねてきた思い出の仕分けです。年季の入ったおしゃれなホットカーラーや、ブランドモノのバックや衣装、さまざまな時代を写した写真たち、またお子さんやお孫さんのために用意されたかわいい布の束など、残しておくもの、手放すモノを確認する中で、田中さんが歩んできた時間をボランティアが垣間見る時間にもなります。メットライフ生命から参加くださったボランティアの多くが活動経験者であったことから、思い出に耳を傾けつつ、時に、手放すかどうか迷われているモノには後押しとなる声をかけながら、和やかな雰囲気の中で片付けを進めることができました。 そして、メットライフ生命との2回の活動を終えると、寝室を含めた3つの居室に溢れたモノが片付けられ、各部屋の動線が確保され、居住空間を大きく改善することができました。
活動を終えると、田中さんのお宅をお手伝いくださった方々は、口々に「コミュニケ―ションがあって、達成感を得つつ楽しむことができました」と話すほか、今回が3度目の活動となった同社執行役 専務 チーフカスタマーサービスアンドオペレーションオフィサーの福島さんからは「PHWに参加することで、誰しもが、何かのきっかけで弱い立場になりえると感じます。だからこそ、今自分にできることを手伝いたいと思います」と心温まる感想をいただきました。安心して過ごせる安全な場所が住まいです。誰もが安心、安全に暮らせる場所を持てるよう、PHWへの継続的なご支援をはじめ、活動に欠かせないボランティアとしてもご協力くださるメットライフは、ハビタットの心強いサポーターです。ご支援ありがとうございました。
活動を終えると、田中さんのお宅をお手伝いくださった方々は、口々に「コミュニケ―ションがあって、達成感を得つつ楽しむことができました」と話すほか、今回が3度目の活動となった同社執行役員の福島さんからは「PHWに参加することで、誰しもが、何かのきっかけで弱い立場になりえると感じます。だからこそ、今自分にできることを手伝いたいと思います」と心温まる感想をいただきました。安心して過ごせる安全な場所が住まいです。誰もが安心、安全に暮らせる場所を持てるよう、PHWへの継続的なご支援をはじめ、活動に欠かせないボランティアとしてもご協力くださるメットライフ生命は、ハビタットの心強いサポーターです。ご支援ありがとうございました。